ONEX’s blog

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個人総クリエイター時代ってどういう時代?

皆さんこんばんは。ONE Xの濱本です。2021年からブログを始めると宣言したので、頑張って毎日ネタを探しています。笑 今日は「企業→個人」の流れが加速してきたよねって話を具体的に書いていこうと思います。この記事投稿のきっかけは投資系YouTuberやすさんのツイートでした。

 

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これは、コロナ禍で最も加速した変化だったと思います。2019年代も「個人が影響力を持つ時代へ」という話をよく聞くことはありましたが、ここまで影響力が拡大すると思っていた人はどのくらいいたでしょうか?実際に、インフルエンサーを抱えていない企業はどんどんマーケティングコストが膨らんでいくようになってきていると思います。各業界では具体的にどのような変化があったのでしょうか?事例を交えて語っていきます。

 

広告業界で昨年起こったこと

2020年はYouTubeをはじめとしたウェブ動画の利用者数・投稿者数が圧倒的に伸びた年でした。Netflix、ROKU、ディズニープラス、TikTokなどのコロナ後の上昇率は凄まじいものがありました。余談ですが、ディズニープラスは直近の月額利用者数1.2億人だそうです。笑 マジで半端ないわ。汗

月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

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上記はグーグルが公開しているYouTubeに関する定量的な数字です。これは、企業の広告収入が新聞・テレビからYouTuberなどの個人へ移動していることを意味していますね。図示すると下記のような感じでしょうか。これまでは広告代理店、タレント事務所、テレビ局、タレントなどの関係者で広告収入を分配していましたが、ウェブ動画の場合は、YouTubeとYouTuberのみで分配するので、視聴者数が伸びれば、広告収入も大きくなるという仕組みです。特に昨年はタレントのYouTube進出も目立った年だったかと思います。f:id:ONEX:20210103193606p:plain

最近は、フィットネス・株式投資・不動産投資・ビジネススキルなどのYouTuberも増えてきています。冒頭にもありましたが、「XX証券のアナリストよりも、YouTuberの◯◯さんの方が信用できるよね」という話も出てきています。どうしても証券会社サイドの意見は個人との利害関係が生じそうに感じるが、YouTuberの意見は(スポンサー案件出ない限り)第三者的フラットな意見を得られるという期待があることもこれを後押ししていると言えそうです。

私個人としては、先日の逃げ恥やM-1のように素晴らしいコンテンツもまだまだあると思いますし、日本人の大部分はテレビ視聴者だと思いますので、引き続きテレビ業界にも期待したいと思っています。

 

マーケティング業界で昨年起こったこと

似たような話になるかもしれませんが、SNSYouTubeTikTokで活躍するインフルエンサーを活用したマーケティングを進める事業者がかなり増えてきました。スタートアップ起業家の皆さんの中には自らがインフルエンサーとなって、マーケティングコストを大幅に削減しながら、事業拡大を進めるモデルも増えてきたように思います。例えば、マコなり社長は自らがYouTuberとなり、「Tech Camp」という事業の認知拡大を進めていました。恐らく他の事業者が推進するよりずっと安いマーケティングコストで認知拡大を図ることができたのではないかと思います。もちろんそのためのYouTubeコンテンツ制作コストはなかなかのものだったと思います。

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ロコンドについては賛否両論ありますが、YouTuberのヒカル、門りょう、てんちむなどを活用したマーケティングを展開し、これまでロコンドがリーチできていなかった幅広い層へのアプローチができたと思っています。広告の主軸をYouTubeにしたことで広告費用も大幅に削ることができたようです。これはテレビ業界からの批判がきそうな内容ですね。笑

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ロコンド決算説明資料より

https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/2021%E5%B9%B42%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E7%AC%AC2%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

 

 

◉アーティスト業界で昨年起こったこと

釈迦に説法ではございますが、昨年はYouTubeTikTok、17Liveなどをキッカケにブレイクしたアーティストが増えてきた印象がありますね。YOASOBI「夜に駆ける」の幾田りら(ikura)はストリーミング再生で1億回再生を達成し、一気に話題になりました。YouTubeも気づけば、7000万回再生達成ですね。笑 凄すぎる。最近は、TikTokをキッカケに有名になる若手ダンサー、スノーボーダーなども出てきています。以前は、タレントマネジメント事務所や芸能プロダクションのみに頼る形になっていたかと思いますが、個人がインフルエンサーになることで、アーティストの成功ストーリーが広がってきているような気がします。

www.youtube.com

 

◉個人や企業の情報収集に関して昨年起こったこと

昔は一つ一つの情報を得るのに、かなりの時間と労力をかけていましたが、個人全員が発信者になる時代に移行してきたことで、「無料で要約された良質な情報が簡単に手に入る」ようになってきました。これは本当に画期的なことで、

 

Aさんの発信情報をBさんが要約し、更にそれをCさんが要約する

 

といった要約の繰り返しが行われる現象が起きてきており、欲しい情報が今まで以上にずーっと簡単に手に入るようになりました。今後もこの流れは加速していくと思います。インターネットの本質的な価値は、情報の取得コストが圧倒的に安くなることだと言われていますが、2020年はその流れが凄まじい勢いで加速しましたね。

 

ここまで述べた通り今後は一層の個人の影響力↑情報コスト↓が進みそうです。この波には乗っていきたいですね。