こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日はサウスウエスト航空の事業概要と直近の決算内容をみていきたいと思います。
Q .サウスウエスト航空の創業者とCEOは?
テキサス州の銀行家ジョン・パーカー、小規模航空会社経営のロリン・キング、弁護士のハーバート・ケレハーの3名によって設立された会社です。Wikipediaによると、、、
サウスウエスト航空の設立のきっかけとなったのは、テキサス州の銀行家であるジョン・パーカーが、ダラス、ヒューストン、サンアントニオの3都市を仕事で回る際に、この3都市間の移動が不便かつ費用が高いと感じていたことから、サンアントニオで小規模な航空会社を経営するロリン・キングに、テキサス州内を移動するための航空会社の設立を持ちかけたのが発端である。それを受けて、キングはカリフォルニア州にあるパシフィック・サウスウエスト航空(PSA)やエア・カリフォルニアを調査した[10]。各都市の経済が活況であることや、都市間が適度な距離であること、またこの2社の業績が優れていることを確認した。この調査結果から、テキサス州の3都市に大型旅客機を運航する航空会社の設立構想を立案した上で、1966年にキングの経営する会社の法律顧問を務めていた弁護士であるハーバート・ケレハーにこの構想を持ちかけた。
当初、ケレハーは突飛な計画と感じたが、サンアントニオのバーで説明を受けるうちに興味をそそられ、「運賃が安く、定時運航率が優れていて便数の多い航空会社なら成功する」と予測。キングと一緒にビジネスプランや運航パターンについて検討を行い、店舗に備え付けの紙ナプキンに書きなぐった。このときの紙ナプキンは、ダラスの本社に額に入れて飾られている。
1967年3月15日、ケレハーはエア・サウスウエスト(1971年3月29日にサウスウエスト航空に社名変更。以下「サウスウエスト航空」で統一する)の設立を申請した。当初の資本金はキングとケレハーが出資し、政治的な支援を集める活動に着手するとともに、事業に必要となる資本金の募集を開始した。ケレハーは、法律上の闘争を招くことを予想し、募集する資本金の総額を当初予想の25万ドルから倍以上の50万ドルとし、テキサス州で影響力を有する政界や財界の人物から出資者を募ることとした。
創業ストーリーから面白いですね。競合との戦いをなんとか勝ち抜き、最優良航空会社として現在にも名を馳せる企業に成長した様です。
Q .サウスウエスト航空の事業概要は??
これもWikipediaに記載されていた内容ですが、品質の高い航空会社を実現するために下記3つの方針を掲げて運営している様です。
- 定時出発率を高いレベルで維持すること
- 利用者にとっては迷惑なトラブルを可能な限り減らすこと
- カジュアルでフレンドリーな会社のイメージを最大限に利用者にアピールすること
対外的にも「愛(LOVE)」を前面に打ち出しています。自社のことをLove Airlinesと呼んでおり、ティッカーシンボルも「LUV」ですね。社風がティッカーシンボルからあらわれていますね。
一応、Futubullの日本語訳も載せておきます。
サウスウエスト航空は、米国およびほぼ国際市場で定期航空輸送サービスを提供する旅客航空会社として運営されています。 2020年12月31日の時点で、同社は合計718機のボーイング737型機を運航していました。また、40の州、コロンビア特別区、プエルトリコ連邦、およびメキシコ、ジャマイカ、バハマ、アルバ、ドミニカ共和国、コスタリカ、ベリーズ、キューバを含む10の近国際国で107の目的地にサービスを提供しました。ケイマン諸島、タークス・カイコス諸島。そのサービスは、ハワイのヒロの目的地もカバーしています。メキシコ、コスメル;コロラド州スティームボートスプリングス;マイアミ、フロリダ;カリフォルニア州パームスプリングス;コロラド州モントローズ(テルライドとクレステッドビュート)。さらに、同社はWi-Fi対応の航空機で機内エンターテインメントと接続サービスを提供しています。プログラムメンバーが南西部の基本運賃に費やしたドルでポイントを獲得できるようにするRapidRewardsロイヤルティプログラム。さらに、同社は、Southwest.com、モバイルWebサイト、アプリなど、顧客の旅行ニーズをサポートする一連のデジタルプラットフォームを提供しています。そしてSWABIZ、オンライン予約ツール。さらに、サウスウエスト航空のアーリーバードチェックイン、アップグレードされた搭乗、ペットや同伴者のいない未成年者の輸送などの補助サービスを提供しています。同社は1967年に設立され、本社はテキサス州ダラスにあります。
個人向けが約8割、ほぼ全てが国内線という感じです。
Q .サウスウエスト航空の競合優位性は?
サウスウエスト航空は国内に限定しており、徹底的なまでにオペレーショナルエクセレンスを極めた企業として有名です。空席率を減らし、着陸から離陸までの時間を超効率的にして可能な限り短くすることで、安くてカジュアルな航空会社という地位を築いています。また、キャビンアテンダントのホスピタリティも高く、サステナビリティやダイバーシティ&インクルージョンに向けた取り組みも進んでいる航空会社です。直近の決算でもESGの取り組みとして下記を発表していました。
・2050年までにカーボンニュートラルにするという長期目標を発表
・2030年までにサウスウェストの炭素排出原単位を少なくとも20%削減し、10年の終わりまで毎年カーボンニュートラルな成長を維持するための行動計画を確立。
・持続可能な航空燃料生産者との複数のオフテイク協定と覚書を発表
・Chooose ™および顧客と提携して、最初の我らロイヤルティポイントを備えたベースの航空会社のカーボンオフセットオファーであり、サウスウエスト航空のカーボン排出量の相殺に向けて寄付された1ドルごとに、サウスウエスト航空は同額を寄付。
・イェール大学の天然炭素回収センターに、技術の進歩を研究し、正味の温室効果ガス排出量を削減するための新しい解決策を見つけるために1,000万ドルを投資。
・航空における炭素排出量の削減という課題に取り組むことを目的として設立された新しい非営利団体であるAviationClimateTaskforceに参加
・サウスウェストの長年にわたる人権原則の支持を形式化する人権方針を発表
・サウスウエストのリーダーシップにおける人種および性別の多様性を高めるためのサウスウエストの継続的な取り組みの次のステップの概要
・アフガニスタン難民移動のための人道的努力を支援で93機にて11,000人以上を輸送
・サウスウエスト航空®奨学金プログラムを通じて学生に$ 110,000提供し、サウスウエスト航空は大学に通う学生により公平な教育機会を提供すると同時に、多様な学問的道筋を促進し、最終的には将来の世代に航空業界でのキャリアを追求するよう促すことに引き続き注力
・Global Reporting Initiatives(GRI)標準化に加えて、Sustainability Accounting Standards Board(SASB)およびUnited Nations Sustainable Development Goals(UNSDG)レポートフレームワークと連携することにより、 Southwest Airlines OneReportの市民権レポートを拡張。
Q .サウスウエスト航空の直近の決算は?
売上、EPS共にアナリスト予想にBeat、ガイダンスはオミクロンや物価インフレの影響で下げる見込み、フリーキャッシュフローはプラス、売上も2019年には及ばないものの2020年から74%の上昇をみせており、国際線を持つ航空会社に比べても回復していることがわかります。
2022年1Qのガイダンスを見る限り燃料費が上がっていることがよくわかります。売上が戻っていない&燃料インフレの被害を被っているはずなのに2022年の利益は改善の兆しが見えているので、恐らくコロナを経て筋肉質な企業体質に変わってきているのだと思います。この辺は燃料高騰が一服すると、利益率の大幅な改善が見込めるかもしれませんね。その見込みがあるのかはわかりませんが。決算後も下落は止まっていないので、今後の値動きには注目ですね。燃料代高騰と賃金インフレをダブルで食らっているはずの企業なので、トレンド的には少ししんどい状態が続くかもしれません。