本日取り上げるプレスリリース及びニュースは以下の2つです。
・株式会社日本農業がシリーズBラウンド総額約11億円の資金調達を完了。また、ラクスルCOO福島氏がアドバイザーとして就任。日本の農産業のグローバル展開に向けた積極投資を進める
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000024854.html)
・スマトラ島の自然を再生するLUSHに聞く、リジェネラティブな事業のヒント
(https://ideasforgood.jp/2022/06/29/lush-campaign/)
こんにちは、ONE Xのしゅんです。今回もPR TIMESやIDEAS FOR GOODの注目記事を取り上げさせていただきます。まず初めのプレスリリースはPRTIMESからで、株式会社日本農業の資金調達についてです。アグリビジネス投資育成株式会社、オイシックス・ラ・大地株式会社、センコーグループホールディングス株式会社、株式会社ニチリウ永瀬、株式会社福岡ソノリク、ラクスルCOO福島広造氏等を引受先とする第三者割当増資による総額約11億円の資金調達が完了したとのことです。今回の資金調達の目的は下記の4つの点にあるようです。
- りんご、キウイ、さつまいも等の国内での大規模輸出産地形成
- 輸出用の大規模選果場への設備投資
- 東南アジアでの自社ブランドESSENCEのブランディング強化
- 品種知財を活用した海外生産の強化
そして、ラクスルの福島氏をアドバイザーに迎えることで、よりダイナミックに日本の農産業の改革を進めていくとのことです。
次のインタビューはIDEAS FOR GOODからで、コスメ大手のLUSHが行っているスマトラ島北部の西トバの秘境での森林の保護や再野生化、再生などの取り組みについてです。その背景として、現地での農法が森林伐採に繋がっていたという現状と生物多様性の生物多様性の豊かさと炭素吸収源としての機能などの魅力があったとのことです。具体的な行動として研修による知識の提供を通じて、現地の農家さんとのコミュニティをベースとした森林再生と、コミュニティの人たちが環境再生活動を継続できる土台づくりをしているとのことです。
最初のプレスリリースについての筆者の所感です。日本の農産物の品質は非常に高いと評価しており非常に高値で取引される品目もある中で、まだ国内販売を前提とした農業が多く、本来の価値よりも過小評価されているケースが多いと考えています。そういった中で、海外輸出を前提とした生産販売網の構築やブランディングは必須課題であると考えています。輸出網という点で、今回の資金調達とともにアンバサダーとして迎えたラクスルの福島氏の活躍に期待しています。
次のインタビューについての筆者の所感です。自社製品を製造し販売していく上で、原料の生産地の影響は今後の事業の方向性に大きく関わってくると考えています。そういった会社の将来性がかかっているという理由と、サステナブルの流れという時代的な理由が重なった時に、この活動をこの会社がやる理由が生まれるのだと考えています。他の企業でも、将来の事業のリスクになりうるかもしれないという観点で現状を観察することで、こういった活動への後押しになるのではないかと考えました。
ライター:濱本 舜也