こんにちは。ONE Xのりゅうです。今年はイーロン・マスク率いるSpaceXの上場が予定されており、ますます宇宙ビジネスが盛り上がってくる年と言われています。アクティブファンドで有名なARK社も、昨日は宇宙関連テーマのETFであるARKXファンドを組成するというニュースもありました。宇宙ビジネスは、なぜここまで盛り上がってきているのでしょうか?
先日、ONE Xとして茨城県主催の宇宙ピッチコンテスト「IBARAKI NEXT SPACE PITCH告知プレイベント」の運営協力をさせて頂きました。ゲストにはJAXA藤平さん、パナソニック宮島さんに御登壇頂き、モデレーターは茨城県の神永さんが行いました。
このパネルディスカッションの中で藤平さんから下記のようなコメントがありました。
「昔の日本やアメリカは携帯通信網を築くのに、地上に基地局を立てまくるということを行ってきました。しかし、現在のアフリカでは地上に基地局を立てるのではなく、民間の人工衛星を活用することで、次世代携帯通信網を作ろうとしています。理由は、その方が便利でコストが安いから。宇宙ビジネスは単なる夢の話ではなく、地上での生活をより快適にそしてリーズナブルに過ごすための手段として活用されるようになったわけです。」
宇宙ビジネスに詳しくない人にとっては、驚くべき内容だったのではないでしょうか。地上の皆さんのニーズを満たすための宇宙ビジネスが広がってきているのです。以前、ブログ記事化させていただいた「イーロンマスクが目指す世界」でも触れた内容ですが、イーロン・マスクが宇宙ビジネスを開拓している理由は主に3つあると思っています。
❶火星など他の惑星に住むため
❷(ボーイングに勝つ)次世代旅客機を開発して物理移動時間を短縮するため
❸(地上基地網に勝つ)人工衛星通信網を構築し、世界中で高速通信を実現するため
❶はイーロン・マスク本人がよく言っているので割愛します。❷については、ご存知なかった方も多いのではないでしょうか。Starshipに乗れば、日本ーロサンゼルス間がなんと34分だそうです。衝撃的ですね。下記の動画(2分程度)がわかりやすいので、是非ご覧頂ければと思います。
動画の中では、
Anywher on Earth under an hour(地球のどこへでも1時間以内で)
と言っています。既存の旅客機メーカーにとってはこれ以上ない破壊的イノベーションです。あの長いフライトをしなくて済む様になるかと思うと嬉しくなりますね。
また❸についても注目すべき点であることは間違いないです。これが実現すれば、宇宙から常時データを活用しながら通信を行うことで、世界中どこでもテスラの自動運転が可能になってくる可能性があります。
宇宙を制するものが地上を制する
最近、一部の新規事業界隈ではこのような声も聞こえてきます。宇宙ビジネスは遠い存在ではなくなってきているのです。SpaceXだけではなく、facebook社も宇宙ビジネスへの参入を表明しています。今まで見向きもしなかった企業群が軒並み宇宙ビジネスに参入していく時代になってきました。中でも、私が最もワクワクするのは宇宙旅行ビジネスです。宇宙から地球をみて、ガガーリンのような名言を残したい。地球は青いよ!と叫びたい。そんな目標があります。笑 既存の航空会社の中だと、ヴァージン航空がこのビジネスに積極に参入してきています。
こちらの動画をご覧いただくと、The Virgin Galactic Spaceshipの取り組みがご覧頂けるかと思います。私が小学生だった頃、宇宙飛行士は地球の中でも超選ばれし者しかいけませんでした。しかし、SpaceX社やヴァージン航空のイノベーションのおかげで、民間の宇宙飛行士が多く誕生していっています。あと10年で宇宙旅行ビジネスは民主化されるとも言われています。宇宙旅行はすぐそこまできているのです。JAXAでは迫りくる宇宙での生活をより快適なものにしていくための取り組みとしてTHINK SPACE LIFEと呼ばれるプロジェクトを開始しています。宇宙空間でもより美味しいご飯を食べ、より感動的な体験をしていくためのアイディアを募集しているそうです。
茨城県では、宇宙ビジネスを県として支援するために宇宙ピッチコンテスト「IBARAKI NEXT SPACE PITCH」と呼ばれる取り組みをスタートしています。こちらのイベントは2月10日(水)19:00〜21:00開催、登壇者の応募締め切りは1月21日(木)17:00です。特設ページも開設しておりますので、ぜひこの機会に応募して頂き、宇宙ビジネスをより知るキッカケ作りをしていただけると嬉しいです。
グローバルでは宇宙ビジネス開発競争が加速してきています。日本からも宇宙ビジネスを開発していくために、共に走っていきませんか?また宇宙ビジネスに事業投資してくれる人も増えていってほしいと心から願っています。一緒に宇宙ビジネスも盛り上げていきましょう。