ONEX’s blog

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就活生向け!自己分析と企業分析!

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こんにちは。ONE Xのりゅうです。最近、就活生の相談に乗ることが増えました。就活の進め方に悩んでいる学生さんが多いみたいなので、まずはテキストベースで自己分析と業界分析あたりから考え方を記載していきます。よく研究されている皆さんにとって釈迦に説法な内容も多いかもしれませんので「そんなの知っとるわい」って人は読み飛ばしていただければと思います。

 

「なぜ、自己分析と業界分析が大事なのか?」

 

まずはこの問いについて応えていこうと思います。


「彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らずして己を知らざれば、戦う毎に必ずあやうし。」


これは、中国で500年続いた春秋戦国時代(漫画キングダムの時代)に孫氏によって書かれた戦争の書(孫氏の兵法)で最も有名な文句の1つです。ユニクロ創業者柳井さん、ソフトバンク孫正義さん、パナソニック創業者松下幸之助さん、中国アリババ創業者のジャック・マーも愛読書の超有名な本なので、一度は読んでみてもいいと思います。

 

自己分析=自分(己)を知る
業界分析=相手(彼)を知る

 

上の文は古臭くて若干読みづらいので、ちょっと解説。要するに、自分を知って、相手を知れば"負けにくいよ"と言ってるんです。ポイントは"負けにくいだけで、これで勝てるとは限らない"ということです。


自己分析、業界分析をしても、勝てるわけではありません。しかし、負けにくくなるので、やるべきことだとは思います。自己分析と業界分析は皆さんの武器になるので、まずは武器を持って戦いに挑みましょう。丸腰では、戦争でも就活でも死んでしまいますので。


◉自己分析について
自己分析の手法は世の中に沢山あります。全部を説明してると、何文字あっても足りなくなるので、今日は代表的な「自分年表」というものを紹介します。


ー自分年表とはー
自分年表とは「自分の過去の記憶に残っている事象と感情の浮き沈みを年表みたいに書き出すことで、自分自身の判断軸を発見する手法」です。これを実践するときのポイントは下記の通りです。

❶自分の過去の記憶で印象的だった事象順に感情曲線と合わせてプロット。
❷プロットした事象について「なぜ自分はそんな感情になったのか」「なぜそんな選択をしたのか」といった理由を書き出していきます。
❸なぜを何度か繰り返しながら、①自分の判断軸、②自分の好き、③自分がどんな役回りなら息を吸うようにできるかを書き出していきます。
❹書き出した自分の年表とそこでの発見について他の人に説明し、フィードバックをもらいます。
❺相手の客観的なアドバイスをもとに再度①自分の判断軸、②自分の好き、③自分がどんな役回りなら息を吸うようにできるかを書き直してみます。


ざっくり言うとこんなところを気にしながら、自分年表を作り上げると下記がわかるようになると言われています。


・自分が大切にしている価値観は何か
・自分が好きなことって何か
・自分が得意で息を吸うようにできることは何か


面接で如何にも聞かれそうな内容ですね。笑 これは1人でやってみてもいいのですが、2人か3人でやる方が効果的なので、ぜひ同期の人や先輩とやってみてください。


◉業界分析について
業界分析についても色んな手法がありますが、まずは「業界研究」ってタイトルが書いてる類いの本を買う、もしくは似たようなWebサイトを全部読んでみるというのがオススメです。その上で興味ある業界・企業をチェックして合同説明会や企業説明会に申し込んで、企業側の話をふむふむと聞いてみるのが良いと思います。闇雲に業界研究をみても時間を浪費するので、チェックしておくべき観点を下記に書いておきます。


・経営理念に共感できるか
・興味のある事業領域か
・社員のカルチャーにフィットしそうか
・会社が潰れるリスクはあるか
・その会社や財閥の歴史はどんなものなのか
・給与は具体的にどのくらい入るのか
・勤務地はどこになる可能性があるのか
・サステナビリティへの取り組みはちゃんとしているか
・産休や育休、有給は取りやすいか
・産休育休後の復帰率は高いか
・福利厚生はある程度充実しているか


ここら辺は、個々人の価値観で優先順位つけつつ、ざっくりこのくらい見てみたら抜け漏れはないかなぁと思います。ぶっちゃけ年収は業界ごとに大きな差があるので、どういう業界が年収高めなのかとかは軽くチェックしておくと良いかもしれません。


ー財閥という切り口ー
財閥によってカルチャーが異なる部分もあると思いますので、内資系企業をみるときはどの財閥なのかはチェックしておくと参考になるかもしれません。一般的によく言われているのは下記のようなことですが、必ずしも当てはまるわけではないと思います。そこら辺は実際に働いている人に聞いてみてくださいね。


・三菱:御三家強い、トップダウン気質
・三井:商業系強い、ボトムアップ気質
・住友:関西、工業系が強い

 

その他の企業・財閥も独自の文化があると言われているので、その企業の沿革・メインバンクがどこなのかという観点でみてみるのも面白いかもしれません。


ーバリューチェーンできってみるー
業界の切り方ですが、バリューチェーンでみるという方法もあります。あくまで下記は、私見での切り方で企業によっては、川上から川下まで事業領域として持っているところもございますので、ご参考程度にしてください。


❶有形商材系の場合
・川上企業
→新日鉄住金、三菱マテリアル、東レ、東洋紡他
・川中企業
→デンソー、アイシン、村田S/S、島津S/S、日本電産他
→トヨタ、ソニー、パナソニック、NTT、中外製薬、武田薬品工業、キヤノン他
・川下企業
→アマゾン、楽天、ヤマダ電機、トヨタディーラー、イオン、セブンイレブン他


❷コンテンツ商材系の場合
・川上企業
→映像クリエイター、音楽クリエイター、漫画家他
・川中企業
→映像制作会社、Avex、Sony Music、ユニバーサルミュージック、ベネッセ他
・川下企業
→Netflix、Hulu、Spotify、Renta、ジャンプ他


❸法人向けソリューション企業
・Salesforce、SAP、日本オラクル、SPEEDA、富士通、NTTデータ、野村総研他
・電通、博報堂、東急エージェンシー、大広、ADK他
・BCG、アクセンチュア、マッキンゼー、ATカーニー、デロイトトーマツ他
・リクルート、マイナビ、ワンキャリア、パーソル、コーンフェリー他
・三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事他
・MUFG、SMBC、みずほ、SBI、りそな他


事前に業界分析するのは大事なことなのですが、スケジュール的に早くから選考しているところは早めの分析と本番対策が必要になってきますので、注意です。最近は早期選考なども増えてきているようなので、企業情報は常にチェックするようにしましょう。

 

11月:外資コンサル、マスコミ
12月:経団連に所属しないIT企業
1月:外資系製薬企業、消耗品系企業、ベンチャー、中小企業
3月:経団連所属企業系が応募解禁
4月:大手系が順次面談開始
5月:大部分の新卒採用が終了
6月:内定辞退分の追加募集、中小企業募集

 

ざっくり例年通りだとこんな感じのスケジュール感だと思います。


結論。自己分析と業界分析は重要だと思います。しかし、それに気を取られすぎて、試験のタイミングを逃すとか、面接練習等を怠ることのないように気をつけていきましょう。ご参考まで。

 

就活生向けのまとめ記事はこちらに置いていますので、ぜひご覧になってみてくださいね! 

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