ONEX’s blog

全ての人がコトを興せる社会を作る。ONE Xでは共創によって、皆さんの一歩踏み出す支援を全力で進めていきます。事業開発、投資、就活に関する情報を不定期で提供して参ります!

2021年はクリエネ元年!

こんばんは。ONE Xのりゅうです。2021年突入して米国民主党が上院下院大統領全ての過半数を獲得したことで、ブルーウェーブ(全部青色の民主党)が確定しました。

 

バイデン次期大統領は政策の主軸にグリーンニューディール政策を掲げており、"Clean Energy/Sustainable Infrastructure Plan"では遅くとも2050年までに、米国を経済全体でCO2排出量ゼロを目指すために、4年間で200兆ドル(約215兆円)を突っ込むと公言しています。またパリ協定への再参画、就任100日以内で気候サミットの開催なども行う予定です。まさに、クリーンエネルギー時代へ突入です。バイデンとかなんとか言う前に、地球温暖化が進みすぎているので、すぐにでもここは解決策を連打していかなければならない領域です。詳しくは前回のブログをご覧ください。

 

そこで今回はクリーンエネルギーに関する分野について解説を進めていきたいと思います。クリーンエネルギー分野は2つに分けることができると思います。

 

ア:電力供給(発電〜配電〜供給)

イ:EV

 

アの分野は次世代送電網とかスマートグリッドと呼ばれています。今日はスマートグリッドという言い方をさせていただきますね。

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ざっくり言うと、

 

・今までの大規模な発電のみに頼るインフラシステム

太陽光発電などの小規模な再生可能エネルギー由来な発電システム、

 水素や原子力を含む非化石燃料を活用したCO2ゼロの発電システム

 

への移行が進んでいくと言われています。これを実現するためには様々な課題がありますが、大きく分類すると❶コスト(発電効率含む)❷安定供給品質 かなと思っています。

 

❶コスト

発電効率の向上

CO2フリー由来の電気はコストが高くなりがちです。過去から太陽光発電のコスト削減に取り組んできたのは、パナソニックやファーストソーラーなどですね。ファーストソーラーは現在のアメリカ家庭の4割に導入されており、圧倒的なシェアです。太陽光発電系でナンバー1戦略をとるならここかなと思います。また太陽光発電のみならず、洋上風力発電、小型原子力発電の開発も進んでおり、これのコストが下がってくるとさらにCO2フリーな電力供給を安く提供できるようになるはずです。

・送配電コストの低減

→電力は送配電する間にエネルギーが減衰してしまう、必要なタイミングで必要なところに配電できず浪費してしまうなどでコストが上がりがちです。これを効率化していくために、各社が送配電のエネルギーマネジメントシステムを開発しています。この潮流はこれからもしばらく続くはずです。特に太陽光発電風力発電など天候によって供給量のばらつきが発生する電源の量が増えてくれば、需要は右肩上がりです。

 

❷安定供給品質

昨年、カルフォルニア州では再生可能エネルギー比率の向上とEV化率の向上がダブルパンチで効いて、停電が発生したそうです。「❶の送配電コストの低減」の部分でも触れましたが、太陽光発電などの再生可能エネルギー比率が高まっていくことで、安定的に電力を供給できないという課題が顕在化していくので、そこに対してのソリューションが増えてくるかと思います。解決策はざっくりいうと3種類あります。

 

A: エネルギーのマネジメントをより効率化する

B: エネルギーを水素や蓄電池などで貯蔵して、不足時に補う仕組みを作る

C: 発電と消費が同じところで行われる仕組みを作る(≒マイクログリッド)

 

Aはいろんな会社が取り組んでいますね。実はスマートグリッド化しようとすると既存の電力網をそのまま利用することはできないので、あり得ない規模のインフラ投資が必要です。アメリカをスマートグリッド化しようとすると約40兆円必要です。笑 その恩恵受ける会社はマジで美味しい感じになりそう。笑 Bの代表格はPLUG POWERでしょうか。CはENPHASE ENERGYですね。特にENPHASE ENERGYはマイクログリッド実現のための超小型インバーター太陽光発電システム構築のためのEC販売、スマホアプリによるエネマネを行っていて、めちゃくちゃ筋が良い会社に見えます。

 

供給電源をCO2フリー化し、地球温暖化対策を進めていこうとすると❶❷の課題を解決するテクノロジーが必須になってきます。今後はそのための技術開発競争が激化していくでしょう。日本からもクリーンエネルギーで大きなインパクトを与えるイノベーションが起こってきてほしいと思います。アメリカ市場は研究開発投資など含めて莫大なお金が投入されていくので、そこに取り組んでいる企業は恩恵を受けると思います。皆さんもブログを読んで気づいてきたかと思いますが、EVが普及すればするほど、❶❷の課題は大きくなるので、課題解決への取り組みは待ったなしなのです。このブログでEVについても解説していこうかと思いましたが、 次回にしたいと思います。皆さんでクリーンエネルギーの波に乗りつつ、サスティナブルな社会実現に向けた事業開発、及び投資を進めていきましょう!GOクリエネ!

 

こちらに事業・投資まとめ記事も作っているので、興味ある記事もぜひ覗いてみてください!

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