こんばんは。ONE Xのりゅうです。今日はONE Xが取り組んでいる副業・兼業の取り組みについて紹介しつつ、これから起こる働き方のグラデーションについて語っていきたいと思います。最近、ONE Xでは下記の取り組みを進めています。
ふるさと兼業は、地域企業と大企業の人材をつなぐプラットフォーム事業です。地域企業の皆さん向けに兼業人材を送り込んで、事業のオンライン化支援、デジタルマーケティング支援、商品開発支援などを行っています。昨年は大手新聞社メディアなどで取り組みを取り上げて頂くことができました。
塩尻CxO Labでは、塩尻市に民間のプロフェッショナル人材(特任CxO人材)を送り込むハイクラス副業事業です。長野県塩尻市が抱える地域課題を解決し、市の関係人口を拡大させていくための座組みとして機能しています。実際に昨年はこの取り組みが評価されて、ワークストーリーアワードという日本で最も有名なアワードをW受賞しました。
それぞれ兼業・副業という形で民間企業の人材が地域企業・地方自治体と関係を持っていける座組みになっています。最近、ONE Xではこれらの取り組みを2年間続けてきた中で1つの気付きを得ることができました。
人が関係人口として関わるときの循環サイクルがあることがわかってきました。よくある地方創生プログラムは「地方課題に向き合おう」というところから始めます。しかし、これらの大半はうまくいきません。原因は人間の行動変容のプロセスを無視しているからですね。そこで、塩尻CxO Labでは個々人の趣味・嗜好の把握〜地方取り組みの中でその趣味・嗜好に繋がる副業案件を見つけていってもらうコミュニティを作りました。これによって、「好き」「関係性」といったものを膨らませてからプロジェクトに向き合うことができるので、課題に真剣に取り組む人を増やすことができるようになりました。実際に、解決策を提示して副業として関わってくださる人も増えましたので、一定の成果も出てきたかと思います。今後も塩尻市と関わってくださる人にグラデーションをつけていき、自分自身のコミット具合に合わせて、柔軟に関わり方を変えていけるようにしていきたいと考えています。
ここの図では、塩尻関係人口エコシステムという言い方をしていますが、我々としてはコミュニティに参画頂ける方、プロジェクトに参画頂ける方、副業として業務を受けていただく方、名誉CxO、特任CxOとして業務を受けていただく方、本業としてガッツリ関わって頂く方など多様な関わり方を認める形にすることで、その自治体や企業の関係人口を拡大していく施策を進めていきたいと考えています。
今後、このモデルは民間企業や中央省庁などでも適用可能と考えています。
「副業人材を受け入れたいけど、どう関わってもらったらいいかわからない」
他社での副業だけでなく、上記のように自分の会社側で副業人材を受け入れたいというご相談を頂くことも増えてきています。今後はこういう民間企業、中央省庁向けのソリューションも提供していく予定ですので、ご相談頂けるとありがたいです。具体的な法人向けとしてJOB HASHというβ版サービスをローンチしました。これが皆さんの副業に関する課題を解決できるものにしていきたいですね。
これまではコミュニティマーケティングという言われ方をしていた領域だと思いますが、これからの時代はお客様が商品作り、サービス作りに関わることで、より良い物を素早く世の中に出していく形が当たり前になっていくと思います。実際にTesla, NIO, GitHub, Shopifyなどのコミュニティはこれが実現できています。我々としては、塩尻の取り組みやふるさと兼業がパイロットケースになり、いろんな企業でも適用できるモデルになればと思っています。
余談ではございますが、グローバルではFiverrという企業のサービスが先進的です。ここはECサイトで商品を購入するかのように仕事を依頼することができるマーケットプレイス型のサービスになっています。イスラエル発の企業なのですが、かなりイケてますね。日本でも気軽に仕事を振り合うカタチを作っていきたいですね。JOB HASHが将来的にそんな存在になれるよう努めて参ります。
これからもグラデーションの時代を皆さんと共に創っていきたいと思いますので、引き続き応援をお願いします。