ONEX’s blog

全ての人がコトを興せる社会を作る。ONE Xでは共創によって、皆さんの一歩踏み出す支援を全力で進めていきます。事業開発、投資、就活に関する情報を不定期で提供して参ります!

大田区SDGs副業、遂に始動!本エントリー募集中!

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こんにちは、ONE Xのりゅうです。今日は大田区役所さんと共同でスタートした「大田区SDGs副業」の話をさせていただきたいと思います。大田区が推進するサスティナブルな街づくりに向けた取り組みです。先日、ONE Xから下記のプレスリリースも打たせていただきました。ぜひ詳細覗いて行ってください。

 

prtimes.jp

 

まずは、本プロジェクトのきっかけや狙いについて語っていきますね。

 

Q.本プロジェクトに参画したきっかけは?

 

私は元々大田区民です。大田区は住み心地も良くて、地元のことが大好きでしたが、昨年の3月から発生したコロナショックの影響で、自宅近くのお気に入りの飲食店や住まいから半径50m以内の町工場などが廃業していく様子を目の当たりにし、強い危機感を覚えるようになりました。

 

「この家の周りの不を解決するために、私にできることはないか」

 

と考えるようになりました。まずやったことは大田区商店街・町工場の現場に連日足を運び、課題感を拾い上げることでした。後に、大田区役所の皆様へ課題&解決策仮説を提案する機会を得て、大田区役所の皆様と「大田区SDGs副業」の取り組みを共に作り上げ、推進することができるようになりました。

 

私自身、普段はサスティナビリティに関わる活動をしており、経済産業省ではグリーン成長若手ワーキンググループの委員などもしておりました。また、BRIDGEs by ONE JAPANというSDGsに関する大規模コミュニティの運営も行っております。これらの活動で得た知見を活かし、自らが住む大田区地域で大田区SDGs副業人材」の皆様と共に、大田区の不を解決する取り組みを推進していきたいと考えています。

 

Q.本プロジェクトはどんな企画内容なの?

 

今回は、大田区の町工場と商店街をフィールドにした2つのプロジェクトの副業者募集を行う予定です。


▼募集① 町工場プロジェクト 

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詳細は「ふるさと兼業の町工場プロジェクト募集ページ」をご覧頂きたいですが、大田区町工場の連携で、取引先拡大の仕組みをデザインするプロジェクトを推進予定です。

 

大田区は世界からも認められるレベルの金属加工職人が集積している地域です。そんな大田区町工場もコロナの影響を受けて、取引先の縮小などで存続が難しいところもいくつか出てきてしまいました。今後は、有事が起きても持続可能な町工場にしていくために、想いを持った社長さんや羽田イノベーションシティの皆さまとともに、取引先を拡大していくための仕組みデザインを進めます。今回はデザイナー、ブランディング担当人材を中心に募集していきます。ぜひご興味ある方はリンクから応募をお願いします。


▼募集② 商店街プロジェクト

furusatokengyo.jp

詳細は「ふるさと兼業の商店街プロジェクト募集ページ」をご覧頂きたいですが、大田区商店街の稼ぐ力を高めていくため、未活用資産を活用してPR/広告事業を立ち上げるプロジェクトをスタートします。

 

大田区の商店街も例に漏れず、コロナの影響をダイレクトに受けてしまい、廃業に追い込まれる事業者などが多くありました。今後は、大田区商店街が持続可能な場所になっていくために、未活用資産を活用した広告事業立ち上げのプロジェクトを始動します。商店街に関われる貴重な機会になると思いますので、ぜひリンクからご応募の程よろしくお願いいたします。

 

直近は、商店街存続のための取り組みを進めていき、次のステップとしてより環境負荷の低い商店街を作りあげていく取り組みも進めていく予定です。皆さんとともに短期的、そして長期的にも持続可能な町工場、商店街を築き上げていこうと思いますので、ご興味のある方はぜひご応募の程よろしくお願いいたします。

 

余談ではございますが、SDGsに考慮した取り組みを推進している企業や自治体は考慮していない企業や自治体に比べて長期的なパフォーマンスが高くなることがグローバルのいくつもの論文で証明されています。コロナの影響もあり、よりその傾向は強くなったとも言われています。国内では、長野県小布施町塩尻市などがゼロカーボン、ゼロウエスト、グリーンディスティネーションに向けた取り組みを加速していますが、大田区のような大規模自治体でもこのような動きを更に加速していけると良いですね。都心からもサスティナブルな街づくり推進していきましょう!

 

大田区民として、自分の身の回りのお店や工場が廃業していってしまうのは悲しいことです。皆さんもコロナという有事を通じて、企業や街のサスティナビリティについて考え直す機会になったのではないでしょうか。皆さんの街が少しでも明るくなれば、皆さん自身のくらしも明るくなっていきます。より良い街づくりに向けて、皆さんの力を貸してください。

 

大田区は大森地区、蒲田地区、田園調布地区などからなる自治体です。それぞれの地域で特色があり、複数の顔を持ち合わせた自治体といえます。過去からの歴史的な資産があり、風情のある山王地区、馬込地区、池上地区なども実は大田区に分類されます。今回の取り組みを通じて、私自身も大田区の色々な顔を知れる良い機会になりました。皆さんも大田区をより詳しく知っていただき、自分自身が関わる街を好きになりませんか。より想いを持った皆さんと出会えるのを楽しみにしています。

 

大田区SDGs副業、始動!先行エントリー募集中!

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こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は先日リリースさせて頂いた「大田区SDGs副業」に関して、話をさせていただきます。

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prtimes.jp

先日、大田区とONE Xで「大田区SDGs副業」を始動するプレスリリースを打たせていただきました。詳細は後日ご案内させていただきますが、国内最大級の商店街数を誇る大田区商店街、精度の高い製造技術を持つ大田区町工場、次世代イノベーションフィールドである羽田イノベーションシティ等をサスティナブルにしていくためのプロジェクトの副業募集となります。

 

プレスリリース内で大田区商店街連合会事務局長の河野さんからコメント頂いている通り、商店街は新型コロナウイルス感染拡大により、人流の減少、各種イベントの延期や中止など、コロナ前に比べて多大な影響を受けてきました。そこで、商店街・町工場全体として、アフターコロナ時代にシフトしていき、より経済的にもサスティナブルなコミュニティに変革していく必要があります。

 

また、大田区は私自身の地元である岡山県やその他の地方自治体に比べ、豊富な人的資源がある一方で、経済が発展しているが故の環境負荷も発生してしまっているのが現状です。そこで経済をより発展させていきつつ、環境負荷を低減するサスティナブルな取り組みを大田区からより強力に推進していこうということで「大田区SDGs」の取り組みをスタートさせていただきました。

 

そして、アフターコロナ時代に見合う働き方として「副業」をベースにした関わり方を用意し、大田区のより多様な関わり方にチャレンジさせて頂きました。ぜひ商店街・町工場・羽田イノベーションシティ等のサスティナブルな取り組みに興味のある方はこの機会に先行エントリーにご応募頂けると有り難いです。

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新型コロナウイルス感染拡大は、強制的に人々の働き方や生き方を変化させてきたかと思います。この経済的・社会的インパクトは計り知れませんが、これを契機にして変化に対応できる人・組織・社会になるかは我々の取り組み次第だと思っています。

 

CHANGE BEFORE YOU HAVE TO.

これはジャック・ウェルチの名言ですが、変化を必要とされる前に変化しようということですね。既に時代は変化しないとサスティナブルに生きていけない社会になりつつあります。時代に対応できないものはいずれ淘汰されてしまうと思います。まだ生き残るチャンスがあるうちに対策を打っていき、生き残れる行政・社会を皆さんとと共に創り上げていくためにONE Xとしても全力で活動していこうと思います。

ぜひ、大田区の今後のプレスリリースについてもご期待ください。

Clubhouseがなぜ流行ってるのか考えてみた

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は連日話題になっているClubhouseが流行っている理由を分析しつつ、日本のスタートアップがグローバルに勝負できるヒントを探っていきたいと思います。超私見なので、話半分で読んでいただけると嬉しいです。さぁ、今日も行ってみましょう!

 

◉そもそもClubhouseってどんなアプリ?

こちらのアプリ概要と利用方法は前のプログ記事を読んで頂ければと思います。Clubhouseはリアルのナイトクラブなどで行われる体験を忠実にオンラインで導入しているサービスです。音声版Twitterなどと言われることもありますね。詳細はこちらの記事をご覧ください。

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◉Clubhouseはなぜ流行ってるのか?

新規事業開発では3つのWhyに応えられるかどうかが大切とよく言われているので、3つのWhyに応える形でClubhouseのサービスをチェックしていきたいと思います。

❶Why you???

なぜCEOの人がこのサービスを立ち上げたのか?って話ですね。ここは思想的な部分をみていきたいと思います。ミレニアム世代で最もよく使われている言葉の1つに、

 

YOLO=You only live once.

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というものがあります。人生一度きりだから、イマココを大切にしようっていう考え方ですね。この考え方は、ヒッピーカルチャーやマインドフルネスカルチャーに近いですよね。スティーブ・ジョブズやジャック・ドーシーが絶大な支持を集めている背景もこのカルチャーへの共感があるんでしょうね。Clubhouseの設計思想にはこのYOLOの考え方が浸透しています。具体的には、音声のアーカイブが残せなかったり、その瞬間の出会いを大切にしていたりするところがclubhouseにはあります。

 

❷Why this???

なぜこのサービスをやるのかって話ですね。今までは、若者のストレスを解放する場としてクラブ、ライブ、フェスのようなものがありましたが、コロナ禍になったことで、その機会が失われて、いわゆる、

 

セレンディピティ不足

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セレンディピティとは、ざっくりいうと偶発的なちょっとした喜びですね。オンラインになって、このような体験が不足していたところで、オンライン上のセレンディピティ体験が求められていたんだと思います。

 

❸Why now???

これは、なぜ今なのか?って話ですね。事業開発で最も重要と言われる事項ですね。上の話とも被りますが、コロナ禍になり、冬の長~いロックダウン期間を経て、偶発的な出会い不足・雑談不足が最大になったことで、サービスの導入が超スムーズになったのではないかと思っています。タイミングも絶妙でしたね。インフルエンサー的な役割の人が口コミベースで素早く広めていっているのも特徴的ですよね。みんなのペイン(深い課題)が溜まりにたまっていたタイミングだったんだと思います。

 

◉リアルフェス/ナイトクラブとClubhouseの共通点

続いて、リアルフェス/ナイトクラブとClubhouseの共通点も探っていきましょう。これらはClubhouseのルーム中で尾原さんも仰っていましたが、3つの共通点があると思います。これらは私もイベント設計等でいつも意識していることですね。

 

❶祝祭感覚

いわゆるお祭り的なパーティ感ですね。Clubhouseは初めて招待される喜びを、招待という体験に加えて、ビジュアル的に表現しています。🎉のマークがあることで、迎えられている喜びを感じることができると思います。後に話す吊り橋効果と相まって、祝祭感覚も非常に高める設計になっています。アプリに招待した人が体験をガイドすることで、迎えられている感をより演出してくれています。

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❷吊り橋効果

これは少し緊張感がある方が興奮するってやつですね。具体的には、Clubhouseには2つの吊り橋効果が設計されていると思っています。

 

A 招待者数をかなり絞っていて、招待許可が下りないので、そわそわする

B チャット欄がない&リスナーがいることで、スピーカーは程よい緊張感の中で話せる

C いつ誰が入ってくるかわからないので、少し緊張感を高めて話す

 
Aはまさにナイトクラブのエントランスの体験に近くて面白いですよね。

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B・CはナイトクラブのDJステージと観客のフロアの関係性を思い出させますね。

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これらは恐らくわざとこのような形にしているのだと思います。ナイトクラブもまさにこのような設計ですよね。なんかちょっとアングラ感、特別感があって、もう少しここにいたくなる、そんな空間設計がオンライン上でできています。

 

心理的安全性

最後は心理的安全性ですね。プロフィールは写真、名前、簡易的な紹介文の3つしか記載できないようになっています。facebookTwitterInstagramのリンクも張れないし、経歴も追加できないため、あまりマウントが取れない設計になっています。クラブでもあるようなフラットな空間づくりを心掛けているように感じました。また、❶の祝祭感覚のところでも触れましたが、アプリ導入時の設計が友人招待という形で非常に丁寧になっているので、それも心理的な安全性を担保する要因になっているのかと思います。フォローしていないとルームが表示されない工夫も良いですよね。

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◉Clubhouseのようなグローバルサービスを作るには?

Clubhouseの素晴らしいところは何と言っても、初期からグローバルに受け入れられるサービスになろうとしているところだと思います。これまでアメリカで流行っていたサービスですが、日本でもすぐに流行るように事前にデザインされているようにみえます。具体的には下記のようなポイントからそれを感じます。

 

・極力テキスト表示をせず、アイコンとビジュアルで表現する(非言語で理解)

・国ごとに異なるアルゴリズムを導入するために国入力をする部分がある

・事前に趣味嗜好、フォローする人を選ぶことで個人カスタマイズを行っている

 

日本だとガラパゴスサービスが多いので、他国に展開するときはUIやテキストメッセージ含めて、作り直す部分が多いかと思いますが、このサービスはグローバルサービスにすることを前提にアーキテクチャ(構造)を設計しているので、日本導入の際も地域カスタマイズを素早く行えるようになっていますね。今は、ぶっちゃけ一部リコメンド多すぎるなどありますが、過去の利用データをもとにして、素早い改善が行われていく設計がされていると思います。ちょうど日本導入の黎明期なので、どんどんカスタマイズが行われて改善が進んでいくと思います。この改善の過程を毎日観察していくことで多くの学びがあると思います。

 

◉日本の皆さんへの提案

ぜひこれを機に、皆さんと共にグローバルで流行るサービスの秘訣を分析しまくって、日本発のグローバルサービスを創るキッカケを作っていきたいと思いました。毎日利用しまくり、変化するアプリの変遷を観察しながら、彼らが事前設計しているアルゴリズムを解明していけると嬉しいです。日本からもこんなサービス出していきたいですよね。どんどん情報交換していきましょう!またこういったサービスを通じて、外国人との交流も増やしていきたいですね。SXSWのようなセッションもちょいちょいあって、テンション上がっています。笑 私は寝不足になるかもしれませんが、このサービスを使い倒して、今後のサービスの肝になる部分を探っていきたいと思います。

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ここまで読んで頂き感謝です。星をポチっと押して頂き、読者になるボタンも押して頂けると嬉しいです。事業・投資についてのまとめ記事はこちらに書いていますので、ぜひのぞいていってみてくださいね!では今夜もClubhouseで会いましょう!フォローお願いします〜!

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クラブハウスの利用方法基礎編はこちらからご覧ください〜! 

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音声版twitterのclubhouseって何だ?!

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は最近、巷で話題をかっさらっている音声版twitterのclubhouseについて利用した感想、今後どのような利用シーンとして広がりそうかを語っていきたいと思います!では今日も行ってみましょう!

 

◉そもそもclubhouseってどんなサービス?!

clubhouse(Alpha Exploration Co.)のCEOは共同創業者&CEOのポール・デビッソン(Paul Davison)です。2002年にスタンフォード大学を卒業、2007年 同大学院のMBAを取得したサンフランシスコ出身の起業家です。2016-2018年にはピンタレストでUIなどユティリティ部門にいたそうですね。2020年12月の時点で、1億ドル近くの価値が、 2021年1月21日、評価額は10億米ドルにまで拡大したそうです。勢いが凄まじいですね。現在は、週あたり200万人のアクティブユーザーがいるそうです。日本でもここ数日twitterのトレンドに乗る状態が続いていて、非常に話題となっています。

 

clubhouseの特徴は下記3つだと言われています。

 

❶音声UIでナイトクラブの体験を模倣している

 Ex.1 色んなテーマのルームに簡単に移動できる

 Ex.2 気になるあの子がいれば、ナンパしてクローズドルームに招待できる

❷音声は録音できず、snapchatのようにその瞬間を楽しむデザインになっている

❸リスナーは簡単にスピーカーになることができる

 

最近、クラブに行けなくて辛かったりゅうとしては、非常に嬉しい設計ですね。サービス名が示している通り、徹底的にclubhouseで起こる体験をオンライン上でも行えるようにしています。日本のユーザーは最近増えてきたばかりのようでして、スタートアップ界隈の人が多い印象がありました。

 

◉clubhouseはどうやったら使えるようになるの?

まず、clubhouseアプリはiOS限定ですので、iPhoneユーザーしか利用できない形になっています。後にアンドロイドアプリも出てくると思いますので、アンドロイドユーザーの皆さんはお待ちくださいね。汗 このアプリは現在、招待制となっていて、

 

ユーザー1人につき2人しか招待できない

 

という設計になっています。だから、twitter上でも「招待してくれませんか?」というツイートが乱立しているんですね。

 

◉clubhouseの具体的な利用手順は?

ここからはclubhouseの具体的な利用手順について解説していきますね。

STEP1

まずは、iOSのアプリをダウンロードします。

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こんな感じのアイコンなので、すぐにわかります。てか、誰ですかこれ?笑

 

STEP2

アプリを開いて、電話番号によるSMSの認証をすると下記のような画面になります。

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STEP3

友人・知人が電話番号で検索をして招待をしてくれれば参加完了です。私の場合は、大企業有志の繋がりで出会った人が招待してくれました。マジで感謝。りゅうの招待枠はすでに2つ使ってしまったので、ご容赦ください。

 

STEP4

招待が完了するとこのような画面になり、趣味嗜好に合わせたカテゴリを選ぶようになっています。それで自動的に初期にフォローする人を抽出するような形になっています。

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STEP5

入室するとこんな感じでルームに入ることができます。緑のマークはルームのオーナーです。ルームを作った人やオーナーから権限を与えられた人がこれを持つことができます。オーナーは主に2つの権限を持っています。

 

・ルームのリスナーをスピーカーにする権限

・ルームを終了する権限

 

下記の画像では全員クラッカーがついていますが、クラッカーはビギナーのマークのようです。1週間経つと自動的に消えます。「初心者には優しくしましょうね」という私みたいな人間にお得な座組みですね。笑 スピーカーになると画面上方に上がってきます。リスナーは画面の下側に表示されるようになっています。左下の赤い文字のボタンを押すとルームから退出することができます。リスナーをスピーカーにしたい場合は、スピーカーにあげたい人を長押しします。マイクのオンオフは右下のマイクボタンを押します。

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STEP6

ルームの移動は「All rooms」のボタンを押して、いきたいルームをタップするだけで行けます。めちゃくちゃシンプルですね。チャット欄もないので、会話のみに集中できるようにもなっています。これは良い面と悪い面とどちらもありそうなので、事業者側の意志を感じますね。昨日はTaku Takahashiさんや落合陽一さんのようなビッグネームの人も普通にいて、非常にレアな機会に恵まれました。なんかtwitterの初期の頃を思い出す感じですね。twitterもユーザー数が超少なくて、有名な人に普通にリプとか返せて会話もできて、テンション上がってたのを昨日のことのように思い出します。

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STEP7

ここからは応用編かもしれませんが、相互フォローをしている相手にはクローズドルームへの招待ができるようになります。いわゆるナンパに近いことをオンライン上でできるようになるわけです。笑 私は利用したことないですが、なんかワクワクとドキドキがありますね。

 

ちょっと冗長になりましたが、簡単な利用方法はこんな感じです。clubhouseとよく似たサービスでDabelっていう日本人の井口さんが開発したサービスもあります。clubhouseと比べるとチャット機能があって、相互でチャット上での会話も楽しめる設計ですね。こちらもおすすめのサービスなので、ぜひご利用になってもらえると嬉しいです。最近は音声サービス系がどんどん進化してきています。アメリカではPodcast市場が年々拡大をしていて、映像サービスに迫ってきているという噂も聞きます。今回のclubhouseもこの時流に乗っかって、どんどん広まっていきそうですよね。clubhouseはオンラインでなかなかなかった偶発性が設計されていて、セレンディピティがあって、めちゃくちゃいいっすね。

 

◉clubhouseをハックするには?!

clubhouseの特徴としてはフォローしている人のルームがどんどん表示され、レコメンドされるという特徴があるようなので、フォロワーの多い人をスピーカーに呼び込むと一気にリスナーを誘客できるようになるようです。ルームの人が多いことが良いわけではないですが、そんなハック方法もあるよ〜ということでした。笑 使い方次第でいろいろできそうですね。

 

◉clubhouseってSNSでどんな立ち位置なの?!

簡単にSNSのアイコンを顧客との関係性別に分けてプロットしてみました。日本人に馴染みのなさそうなアイコンもあるので、少し解説します。

・オレンジのアイコンはReddit(情報交換型SNS

・紫のアイコンはDiscord(こちらも情報交換型SNS/slackっぽいUI)

・黄色のアイコンはsnapchat(インスタのストーリーの機能特化型SNS

・青いアイコンはsignal(情報の暗号化して送受信するメッセンジャーアプリ)

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clubhouseは知り合いと不特定多数の間らへんのセグメントを狙ったサービスだと思います。知り合い経由で知らなかった人と出会える素敵なサービスです。まさにクラブカルチャーっぽくてめちゃくちゃいいですね。日本ではどんな感じで流行っていくのか今から非常に楽しみにしています。個人的にはdabelも応援。ご参考になれば幸いです。星の評価と読者登録をぜひお願いします。フォローお願いします!

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 Clubhouseの利用方法を書いてみたので、読んでみてください~!

 

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 Clubhouseの分析記事も書いてみたので、合わせて読んでみてください~!

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 事業・投資に関するまとめ記事はこちらからご覧くださいね!

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大田区100人カイギ登壇後に感動した話

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は大田区100人カイギに登壇した話&その後に後輩から最高のコメントを頂いた話をしていきたいと思います。完全な自己満足なブログ記事です。ただただ後輩に言われたことが嬉しかったので、ここに書き留めておきます。さぁ、今日も行ってみましょう!

 

皆さんは100人カイギってイベントがあるのはご存知ですか?

 

正直言って、私は今まで興味があったものの、一度も参加せずにここまで来てしまいました。しかも参加者側ではなくて、いきなり登壇者側で参加することになりました。

 

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◉100人カイギのルールと思わしきもの

・地域・テーマごとに事務局を集めて本部から承認を得られたら開催してOK

・100人の登壇者が話したら強制的に解散

・登壇テーマなどは自由

 

おそらくこの3つしかルールはなさそうでした。この設計はマジで素晴らしいですね。100人というゴールが決まっているため、事務局メンバーも「この期間だけなら」と力を振り絞って企画・運営できるし、たぶん100人分終えたら「名残惜しい」ってなって、ほかの地域でも企画・運営したくなるデザインなんだと思います。これはサスティナブルで素晴らしい。私も今後はこういうイベント設計をしていきたいですね。

 

さて、今回の登壇者は5名。VOL.6なので、今回のイベントを終えたら30人分を消化することになるわけですね。

 

「あと、70人。あと14回しかできないじゃん!!」

 

りゅうは登壇前からすでに名残惜しくなっておりました。笑 14回開催って結構ハードですけどね。名残惜しいの方がすでに勝っています。。。私は先頭バッターでの登壇でした。いつもの通り、全力フルスイングです。10分間の登壇時間を全力でパッション込めて話しました。テーマは、

 

「パッションで大田区を元気にしたい!!」

 

これです。10分の登壇中におそらく20回は「パッション」って言ったので、事務局メンバーや参加者からは「パッションの人」ってなっていました。笑

 

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上記のグラレコ、マジで素晴らしいですよね。グラレコってなんやねんって人もいると思いますので、簡単に解説です。グラフィックレコーディングの略語でして、セミナーやプレゼンテーション、パネルディスカッションの内容を絵のようにして記録していく手法のことを言います。私のプレゼン内容を1枚の絵にまとめてくれました。グラレコを書いてくれたヤマダマナミさんには改めて感謝です。本当にありがとうございます。

 

登壇では主に下記のことを伝えました。

 

大田区との原体験

❷ライフワーク

❸地域と取り組みをしていく中で気づいたこと

大田区の皆さんと実現したいこと

 

もうグラレコみてくれたら、それでDONE!って感じなんですけど、一応解説加えておきますね。

 

大田区との原体験

→私は入社後の初めの配属は溶接事業部でして、大田区の町工場のお客様を多数持たせて頂いていました。その中には東京スカイツリーを溶接した人、東京駅の時計を製作した人など、まさに「ザ・職人」とも言えるような人と会える機会があり、その頃から大田区の職人文化には惹かれていました。時は経ち、2018年から大田区に住むようになり、よりその地域の魅力に惹かれることになりました。大田区は町工場が有名ですが、100以上ある商店街も有名です。それぞれの文化を醸し出している商店街を回るのが私の楽しみの1つでした。しかし、コロナになり、自宅周辺の工場やお店も廃業になるところが増えてきて、「自分の住まいである大田区を少しでも元気にしたい」と思うようになりました。

 

❷ライフワーク

→自分自身のライフワークは大企業の人材を地域企業や自治体と繋げて、少しでも地域創生に役立つ活動をすることです。これまでブログでも紹介してきた「ふるさと兼業」や「塩尻CxO Lab」という取り組みがそれに当たります。人はよく、

 

・People(ヒト)

・Process(プロセス)

・Place(場所)

 

このどれかを変えれば人生が変わると言われますよね。確かこれを言っていたのは大前研一さんだったと思います。

地域に一歩踏み出すことはこの3つ全てを変えるキッカケになります。今まで交流のなかったコミュニティに足を踏み入れるので、出会ったことがなかったヒトと出会えます。大抵の大企業の考え方と地域の考え方にはギャップがあるものなので、考えるプロセスの変化が起こります。さらに、地域という場所に行くことでその人の環境は大きく変わり、マインドセットを変える機会になります。だからこそ、

 

「地域に一歩踏み出そう」

 

という話をよくしています。これまで岡山、兵庫、塩尻、茨城、岐阜などでこの取り組みをしてきました。私が住んでいる大田区でもこのような取り組みを強力に推進していきたいよねという話をさせていただきました。

 

❸地域と取り組みをしていく中で気づいたこと

→地域との取り組みをしていく中で気づいたことは2つあります。

1つ目は、課題ドリブンでは、人の心はなかなか動かないってことですね。「じゃあ、何で動くのか?」という質問が飛んできそうなので、先に答えます。

 

「好き」です。

 

「この地域の社長さんの想いが好きだな。」

「この自治体職員の必死な感じに心を動かされるな。」

「この地域住民の人の想いには応えたいな」

「こんだけこの商品に想いを持って取り組んでくれてるから俺も力になりたいな」

 

ここに関わる人のことが好きだから、力になりたいとか、もっと関わりたいと思えるようになるんだと思います。この好きの根源には常に「その人の想い」があります。冒頭から言い続けているパッションってやつですね。結局人は、

 

・地域社長のパッション

自治体職員のパッション

・地域住民のパッション

・関わる人のパッション

 

これに突き動かされて、のめり込んでいくんですよね。好きって気持ちから動く活動は使命感に変わっていき、気づけば課題に愚直に向き合う人を作ると思います。塩尻や関わってきたプロジェクトでは、こういった光景を何度もみてきました。

 

大田区の皆さんと実現したいこと

→そういったこれまでの学びを経て、大田区の皆さんと実現したいことは下記ですね。

 

大田区のパッションを持つ人と繋がりたい

・パッションのある人たちとコミュニティ&事業を作っていきたい

 

大田区全体を元気にしていくためには、いくつものハードルがあるかと思いますが、パッションのある人が集まれば、それも実現できるはずと考えています。

 

情熱を持つ1人は、情熱を持たない100人に勝る

ウォルト・ディズニー

 

私は、ウォルトディズニーのこの言葉が大好きです。1人のパッションは尊いのです。だからパッションのある人と地域の変革を進めていきましょうという話をしました。結果的に非常に共感コメントを頂けたので、非常に嬉しかったですね。

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私のプレゼンテーションのあとは4名の登壇者の皆さんが話してくれました。それぞれ地域への愛に溢れたプレゼンテーションで心打たれるものでした。これだけ想いを持った人が集まる大田区はなかなか面白くなりそうです。これからが楽しみですね。

 

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◉会を終えて

会が終わった後に、事務局反省会なるものがありまして、私も登壇者としてその場に出ていました。その中で、このイベントに誘ってくれた後輩から、

 

「実はキャリアに悩んでいたときに、りゅうさんに出会い、共に色んな取り組みをしていく中で、前向きな気持ちになれるようになったんです。だからりゅうさんには感謝してます」

 

ってコメントを頂きました。正直言って、自分の活動が誰にどのくらい響いているのかなんてわかる機会はそうそうないので、カミングアウトしてくれて、泣けるほど嬉しかったです。というか泣いてました。笑

 

「俺って、人の目の色が変わる瞬間を創っていきたいとか言ってるけど、実際に何人の目の色を変えられたんだろうか」

 

って悩むこともあるのですが、昨日はマジで嬉しくて、余韻に浸らせてもらいました。笑 今後も新規事業開発、地方創生、複業推進などを通じて、人の目の色が変わる瞬間に立ち会っていきたいと思います。本当に昨夜はやる気が出ました。また頑張るんで、ご一緒させていただく皆さん、よろしくお願いしますね!最後まで読んでいただきありがとうございます。星ボタンと読者になるボタンも押してもらえると嬉しいです〜。

 

また、地域との取り組み内容などはこの辺の記事にまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね!よろしくお願いします!

◉副業が本業に活かされる時代?!

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◉いよいよ大企業人材と地域企業が共創する時代へ!

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副業が本業に活かされる時代?!

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こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日はONE Xも推進中の副業に関する記事を書いていこうと思います。最近、よく聞かれる質問で「副業って本業に活かされることはあるの?」というものがあります。これについて、3つの定量的な事実と定性的な内容を含めて語っていきたいと思います!さあ、行ってみましょう!

 

副業が本業に良い3つの理由

 ❶社外活動を行った人は組織コミットメント(≒会社愛着度)が高い

 ❷組織コミットメント(≒会社愛着度)が高い人は離職率も低い&業績も良い

 ❸社外活動(副業)は社員の満足度を高める

それぞれみていきましょう。

 

❶社外活動を行った人は組織コミットメント(≒会社愛着度)が高い

まずは、下記の図をご覧ください。リクルートワークス研究所の調査結果によると、副業などの社外活動をしている人の方が、行わない人に比べて会社に対するNPS(=ネットプロモーションスコア、会社への愛着度を表す指標)が高いという結果が出ています。簡単に申し上げると、

 

社外活動を一切やらない人は会社への愛着が低く、

社外活動をやっている人は会社のことも大好きな確率が高い

 

ということです。私は岡山出身なのですが、東京に住んでみて改めて岡山の良さに気づくことがありました。1社しか知らない人よりも相対的に複数の環境を知っている人の方が、よりその組織やコミュニティに愛着を持つというのはよくわかるかと思います。

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❷組織コミットメント(≒会社愛着度)が高い人は離職率も低い&業績も良い

また、人事の方の中には「社外活動をしていたら離職してしまう可能性が高まるのでは?」と考えられる人もいるかと思いますが、実際の現象はこの逆です。上下の図を見ればわかるのですが、

 

社外活動をしていない人は組織コミットメントが低く、離職率は高い

社外活動をしている人は組織コミットメントが高く、離職率は低い&業績も良い

 

ということです。あくまで一部例外もあるかもしれませんが、定量的にみるとこのような事実が浮かび上がってくるのです。

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❸社外活動(副業)は社員の満足度を高める

NHKの調査結果によると、副業を実際にやっている人に対して「副業を実際にやってみて満足しているか」という質問を投げたところ、6割以上の人が「とても満足」あるいは「やや満足」と答えたそうです。逆に「とても不満」「やや不満」と答えた人は1割にも満たないという結果に。希望する収入を得ていないにも関わらず、このような結果になった理由も書いていました。副業をした感想を複数回答で尋ねたところ

 

・視野が広がった 29.2%

・人脈が広がった 23.9%

・やりがいを感じた 23.9%

 

という結果になりました。副業を通じて自己の成長機会を感じられたのが大きかったようです。また、企業勤務者で社外活動を望む声は多い様です。これも同様の調査結果によると大凡6割強の人が本業に満足していても副業をやりたいと回答しているそうです。実際に「社内のスキルが社外でも活かせるかどうか不安」という声は多く、収入を増やすよりも自らの力試しの機会として、社外活動を行う人が多いのが実態のようです。

www3.nhk.or.jp

 

最近のツイッター界隈では、リクルートの新社長に抜擢された出木場さんも副業をしていたとして話題になっていますね。社会を変革するような大きなコトを成し遂げる人は、当然のように社外でもアグレッシブに活躍をしていて、副業もやっていますね。昔、経産省始動の講師でお世話になった篠塚さんも下記のようなツイートをしてくれていました。

 


副業を通じて原体験化が加速し、実力を大きく伸ばしていくことで、本業にも活かすサイクルが求められる時代になってきました。ONE Xとしては、JOB HASHのサービスを通じて、

 

副業が本業に活きるサイクルを作る

 

ことを実現していきたいと考えています。ぜひ興味のある人は下記より問い合わせを頂けると嬉しいです。我々は副業やプロジェクトベースの働き方が当たり前になる世の中を作るために全速力で走っていきます。ぜひご支援ご協力の程よろしくお願いします。

jobhash.onexxxx.com

 

 

いよいよ大企業人材と地域企業が共創する時代へ!

こんにちは、ONE Xのりゅうです。今日は現在、流行ってきている副業・兼業に関する記事を書かせていただきたいと思います。2021年1月13日(水)にNPO法人G-net主催にて「ふるさと兼業勉強会」を開催いたしました。ONE Xはふるさと兼業の地域パートナー企業ですので、こちらの勉強会で発表の機会もいただきました。本勉強会では我々ONE Xの他の大企業での活用事例紹介もございました。今回は我々の発表内容を中心に語っていきますね。さあ、行ってみましょう!

 

 

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「おてつたび」の新規事業伴走支援

おてつたびは「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語で、短期的・季節的な人手不足で困る地域の事業者と、「知らない地域へ行きたい!」 「仕事をしながら暮らすように旅したい」と思う地域外の人をマッチングするweb上のプラットフォームです。 今回は法人向けサービス開発に向けた事業伴走支援のご相談を頂き、ふるさと兼業のスキームにて、新規事業伴走支援を実施させて頂きました。民間企業からは大手航空会社の方、大手IT企業の方に兼業として入って頂き、これまで推進を進めてきました。推進における課題感としては、下記があったそうです。

 

・コロナの影響で既存サービスの対応に追われてしまっていた。

・近年副業解禁が進んでいる、かつ人材の数・質ともにインパクトのある大企業との連携との連携を進めていく上で、大企業とは今まで接する機会がなくニーズが不明確であった。また、ニーズ把握をしていくための人材も不足していた。

マーケティングリサーチ、デザインリサーチのノウハウが不足していた。

 

そこで大企業人材が兼業として入ることで「社会人向けおてつたび」実現のための取り組みを進めることになりました。たった3ヶ月弱という期間で、事業開発から引合企業の発見までを進めることができてきており、受入企業側からも感謝の声を頂くことができました。より多くの企業様に本サービスを導入して頂くべく残りの期間で我々も引き続き事業開発を伴走させて頂きます。

 

「双葉商事」の新規事業伴走支援

世界でも有数のカシミア認定工場である深喜毛織をルーツにもち、創業74年となる双葉商事。素材の特徴をどこよりも熟知している私たちだからこその強みを活かし、老舗海外ブランドとの提携、異なる商品ジャンルへのODM、自社ブランドの確立など、常に新たな分野へ挑み続けてきました。今回は双葉商事として新ブランド立ち上げの取り組みをふるさと兼業のスキームで取り組むことになりました。民間企業人材からは大手総合電機メーカー、人材企業に兼業として参画頂きました。ONE Xの青木が質問をしつつ、受入企業の深井さん、兼業人材の黒田さんから下記のような気付きコメントを頂くことができました。

 

青木:受け入れ企業側の気づきはいかがでしたか?

深井:今回は、非常にスキルフルな人材とプロジェクトを共にすることができた。地域企業で採用活動を進めたとして、なかなかスキルの高い人材に振り向いて頂ける機会が少なかった。今回は兼業としてプロジェクトベースで関わっていただくことで想像を大きく超える成果を生み出すことができた。たった三ヶ月で商品ページのローンチまで進めることができたのは驚きだった。兼業人材・ふるさと兼業の皆さんには感謝している。

 

青木:大企業で働きながら、どうして兼業をしてみたいと思いましたか?
黒田さん:大企業ではどうしても分業化があり商品の企画から伝えるところまでを一貫できるような仕事が少ないので、それを実践したかった。また他業界で自身のスキルを生かすことをしたかった。

 

青木:双葉商事さんの案件を見て、どのような形で貢献できると思いましたか(特に本業での経験をどのように活かせるかという観点で)?

黒田さん:エンドユーザーに伝わるように企画や表現をすることや、D2Cビジネスモデルの調査・分析やSNS運用の経験があるので、今回のCULPLANDをどう伝えていくか、整理して表現・発信するところで貢献できると考えていました。

 

青木:兼業をしたことによって、本業にも良い影響などはありましたか?
黒田さん:商品の企画からローンチまでのスピード感や、フットワークの軽さを痛感し、本業の仕事でも待ちの姿勢ではなく自ら動く、ということをより意識するようになりました。また、本業で調べていたことが兼業でも生かせましたが、逆に兼業により調ベていたことが本業でも生かせるという相乗効果がありました。

 

本勉強会にご参加頂いていたリクルートワークス研究所古屋さんからは、

 

「双方にとって、非常にコストパフォーマンスがいい取り組みですね」

 

とコメントをいただくこともできました。

  

これからは就職・就社から就プロジェクトへ移行していくとも言われています。ぜひふるさと兼業を通じてプロジェクトベース、想いへの共感ベースで仕事が進んでいくような環境が構築できればと考えております。引き続きONE Xとしてもこのような活動を強力に推進していきたいと思いますので、応援の程宜しくお願いします。ご興味ある方はぜひふるさと兼業のホームページを覗いてみて下さいね。

furusatokengyo.jp

 

 

 

働き方はグラデーションの時代へ突入!

こんばんは。ONE Xのりゅうです。今日はONE Xが取り組んでいる副業・兼業の取り組みについて紹介しつつ、これから起こる働き方のグラデーションについて語っていきたいと思います。最近、ONE Xでは下記の取り組みを進めています。

 

ふるさと兼業

塩尻CxO Lab

 

ふるさと兼業は、地域企業と大企業の人材をつなぐプラットフォーム事業です。地域企業の皆さん向けに兼業人材を送り込んで、事業のオンライン化支援、デジタルマーケティング支援、商品開発支援などを行っています。昨年は大手新聞社メディアなどで取り組みを取り上げて頂くことができました。

 

塩尻CxO Labでは、塩尻市に民間のプロフェッショナル人材(特任CxO人材)を送り込むハイクラス副業事業です。長野県塩尻市が抱える地域課題を解決し、市の関係人口を拡大させていくための座組みとして機能しています。実際に昨年はこの取り組みが評価されて、ワークストーリーアワードという日本で最も有名なアワードをW受賞しました。

award.atwill.work

それぞれ兼業・副業という形で民間企業の人材が地域企業・地方自治体と関係を持っていける座組みになっています。最近、ONE Xではこれらの取り組みを2年間続けてきた中で1つの気付きを得ることができました。

 

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人が関係人口として関わるときの循環サイクルがあることがわかってきました。よくある地方創生プログラムは「地方課題に向き合おう」というところから始めます。しかし、これらの大半はうまくいきません。原因は人間の行動変容のプロセスを無視しているからですね。そこで、塩尻CxO Labでは個々人の趣味・嗜好の把握〜地方取り組みの中でその趣味・嗜好に繋がる副業案件を見つけていってもらうコミュニティを作りました。これによって、「好き」「関係性」といったものを膨らませてからプロジェクトに向き合うことができるので、課題に真剣に取り組む人を増やすことができるようになりました。実際に、解決策を提示して副業として関わってくださる人も増えましたので、一定の成果も出てきたかと思います。今後も塩尻市と関わってくださる人にグラデーションをつけていき、自分自身のコミット具合に合わせて、柔軟に関わり方を変えていけるようにしていきたいと考えています。

 

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ここの図では、塩尻関係人口エコシステムという言い方をしていますが、我々としてはコミュニティに参画頂ける方、プロジェクトに参画頂ける方、副業として業務を受けていただく方、名誉CxO、特任CxOとして業務を受けていただく方、本業としてガッツリ関わって頂く方など多様な関わり方を認める形にすることで、その自治体や企業の関係人口を拡大していく施策を進めていきたいと考えています。

 

今後、このモデルは民間企業や中央省庁などでも適用可能と考えています。

 

「副業人材を受け入れたいけど、どう関わってもらったらいいかわからない」

 

他社での副業だけでなく、上記のように自分の会社側で副業人材を受け入れたいというご相談を頂くことも増えてきています。今後はこういう民間企業、中央省庁向けのソリューションも提供していく予定ですので、ご相談頂けるとありがたいです。具体的な法人向けとしてJOB HASHというβ版サービスをローンチしました。これが皆さんの副業に関する課題を解決できるものにしていきたいですね。

 

jobhash.onexxxx.com

 

これまではコミュニティマーケティングという言われ方をしていた領域だと思いますが、これからの時代はお客様が商品作り、サービス作りに関わることで、より良い物を素早く世の中に出していく形が当たり前になっていくと思います。実際にTesla, NIO, GitHub, Shopifyなどのコミュニティはこれが実現できています。我々としては、塩尻の取り組みやふるさと兼業がパイロットケースになり、いろんな企業でも適用できるモデルになればと思っています。

 

余談ではございますが、グローバルではFiverrという企業のサービスが先進的です。ここはECサイトで商品を購入するかのように仕事を依頼することができるマーケットプレイス型のサービスになっています。イスラエル発の企業なのですが、かなりイケてますね。日本でも気軽に仕事を振り合うカタチを作っていきたいですね。JOB HASHが将来的にそんな存在になれるよう努めて参ります。

https://www.fiverr.com/

これからもグラデーションの時代を皆さんと共に創っていきたいと思いますので、引き続き応援をお願いします。

個人総クリエイター時代ってどういう時代?

皆さんこんばんは。ONE Xの濱本です。2021年からブログを始めると宣言したので、頑張って毎日ネタを探しています。笑 今日は「企業→個人」の流れが加速してきたよねって話を具体的に書いていこうと思います。この記事投稿のきっかけは投資系YouTuberやすさんのツイートでした。

 

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これは、コロナ禍で最も加速した変化だったと思います。2019年代も「個人が影響力を持つ時代へ」という話をよく聞くことはありましたが、ここまで影響力が拡大すると思っていた人はどのくらいいたでしょうか?実際に、インフルエンサーを抱えていない企業はどんどんマーケティングコストが膨らんでいくようになってきていると思います。各業界では具体的にどのような変化があったのでしょうか?事例を交えて語っていきます。

 

広告業界で昨年起こったこと

2020年はYouTubeをはじめとしたウェブ動画の利用者数・投稿者数が圧倒的に伸びた年でした。Netflix、ROKU、ディズニープラス、TikTokなどのコロナ後の上昇率は凄まじいものがありました。余談ですが、ディズニープラスは直近の月額利用者数1.2億人だそうです。笑 マジで半端ないわ。汗

月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

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上記はグーグルが公開しているYouTubeに関する定量的な数字です。これは、企業の広告収入が新聞・テレビからYouTuberなどの個人へ移動していることを意味していますね。図示すると下記のような感じでしょうか。これまでは広告代理店、タレント事務所、テレビ局、タレントなどの関係者で広告収入を分配していましたが、ウェブ動画の場合は、YouTubeとYouTuberのみで分配するので、視聴者数が伸びれば、広告収入も大きくなるという仕組みです。特に昨年はタレントのYouTube進出も目立った年だったかと思います。f:id:ONEX:20210103193606p:plain

最近は、フィットネス・株式投資・不動産投資・ビジネススキルなどのYouTuberも増えてきています。冒頭にもありましたが、「XX証券のアナリストよりも、YouTuberの◯◯さんの方が信用できるよね」という話も出てきています。どうしても証券会社サイドの意見は個人との利害関係が生じそうに感じるが、YouTuberの意見は(スポンサー案件出ない限り)第三者的フラットな意見を得られるという期待があることもこれを後押ししていると言えそうです。

私個人としては、先日の逃げ恥やM-1のように素晴らしいコンテンツもまだまだあると思いますし、日本人の大部分はテレビ視聴者だと思いますので、引き続きテレビ業界にも期待したいと思っています。

 

マーケティング業界で昨年起こったこと

似たような話になるかもしれませんが、SNSYouTubeTikTokで活躍するインフルエンサーを活用したマーケティングを進める事業者がかなり増えてきました。スタートアップ起業家の皆さんの中には自らがインフルエンサーとなって、マーケティングコストを大幅に削減しながら、事業拡大を進めるモデルも増えてきたように思います。例えば、マコなり社長は自らがYouTuberとなり、「Tech Camp」という事業の認知拡大を進めていました。恐らく他の事業者が推進するよりずっと安いマーケティングコストで認知拡大を図ることができたのではないかと思います。もちろんそのためのYouTubeコンテンツ制作コストはなかなかのものだったと思います。

www.youtube.com

ロコンドについては賛否両論ありますが、YouTuberのヒカル、門りょう、てんちむなどを活用したマーケティングを展開し、これまでロコンドがリーチできていなかった幅広い層へのアプローチができたと思っています。広告の主軸をYouTubeにしたことで広告費用も大幅に削ることができたようです。これはテレビ業界からの批判がきそうな内容ですね。笑

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ロコンド決算説明資料より

https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/2021%E5%B9%B42%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E7%AC%AC2%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

 

 

◉アーティスト業界で昨年起こったこと

釈迦に説法ではございますが、昨年はYouTubeTikTok、17Liveなどをキッカケにブレイクしたアーティストが増えてきた印象がありますね。YOASOBI「夜に駆ける」の幾田りら(ikura)はストリーミング再生で1億回再生を達成し、一気に話題になりました。YouTubeも気づけば、7000万回再生達成ですね。笑 凄すぎる。最近は、TikTokをキッカケに有名になる若手ダンサー、スノーボーダーなども出てきています。以前は、タレントマネジメント事務所や芸能プロダクションのみに頼る形になっていたかと思いますが、個人がインフルエンサーになることで、アーティストの成功ストーリーが広がってきているような気がします。

www.youtube.com

 

◉個人や企業の情報収集に関して昨年起こったこと

昔は一つ一つの情報を得るのに、かなりの時間と労力をかけていましたが、個人全員が発信者になる時代に移行してきたことで、「無料で要約された良質な情報が簡単に手に入る」ようになってきました。これは本当に画期的なことで、

 

Aさんの発信情報をBさんが要約し、更にそれをCさんが要約する

 

といった要約の繰り返しが行われる現象が起きてきており、欲しい情報が今まで以上にずーっと簡単に手に入るようになりました。今後もこの流れは加速していくと思います。インターネットの本質的な価値は、情報の取得コストが圧倒的に安くなることだと言われていますが、2020年はその流れが凄まじい勢いで加速しましたね。

 

ここまで述べた通り今後は一層の個人の影響力↑情報コスト↓が進みそうです。この波には乗っていきたいですね。

2021年以降に起こりそうな変化の話

皆さん、明けましておめでとうございます。ONE Xのりゅうです。今日は2021年以降に起こりそうな変化の話をしたいと思います。以下の内容は、あくまで個人的な見解ですので、ご容赦ください。昨年は皆さんご存知のように新型コロナ(COVID-19)が世界中に感染拡大し、日常生活を大きく変えてしまいました。コロナの影響で日常生活、働き方、公共システム、趣味など全ての領域において、見直しを図らなければならない状況になったかと思います。下記画像はほんの一部ではございますが、コロナ前後での変化と拡大してきたプロダクト・サービス事例をまとめてみました。

 

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私は海外旅行や音楽フェスが大好きなので、自分自身の趣味を全否定されたような気持ちになり、非常に辛い1年でした。しかしながら、嘆いていてもしょうがないので、

 

「オンラインでどこまで感動体験を創れるのか」

 

というチャレンジをしてきた年でもありました。2020年は社外において下記4つの取り組みを進めてきました。

❶市役所特任CxO取り組み(地域での新たな複業の形模索)

❷ふるさと兼業(地域と人材を結ぶサービス)

学生社会人座談会

❹大企業挑戦者支援プログラムCHANGE by ONE JAPAN

ONE Xとして取り組んできたのは❶❷ですね。2020年、働き方の変化を感じた人は私以外にも多くいたのではないでしょうか?もう少しマクロにこれまでの変化と現状起こっている課題をみていきましょう。その前にこの変化を予言し、対策を促していた方がいましたのでこの動画をご覧ください。

www.ted.com

ビルゲイツ、さすがですね。彼のプレゼンの中でもデジタル技術を活用した感染状況の可視化、バイオ系のプロセスイノベーションの話などが出てきています。世界レベルのイノベーターの視座は凄まじいなと感じます。 私なりに現状課題を整理してみました。

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この切り口はインキュベイトファンド社のレポートを参考にさせて頂いております。

note.com

❶医療

まず、医療領域。コロナ患者対応に伴う様々な課題が顕在化してきております。これはオンライン診療を加速すると共に、ワクチン開発のための周辺技術のイノベーションを加速していると思います。

◉製薬プロセスイノベーション

例えば、ワクチン開発のために、製薬領域におけるプロセスイノベーションが起こっており、少ないサンプル数で大量の検査を加速試験で実施できる技術が開発されてきています。RNAやDNAのカスタマイズを行うことで圧倒的に開発プロセスを短縮するスタートアップも増えてきています。製薬領域は、コロナをきっかけに現在進行形で大きなイノベーションが起こっている領域と言えそうです。

◉オンライン診療・服薬

日本医師会が反対していたオンライン診療領域も加速してきています。国内だとメドレーやリンクウェルのようなスタートアップが急激な事業拡大をしていると思います。海外では処方箋をもらう薬をより安い薬局から手に入れるGoodRXというサービスが出てきています。またオンライン服薬領域ではアマゾンのような大手テクノロジー会社の参入も進んできているようです。この辺りは今後も注視していきたい領域です。

◉オンライン手術

5Gの進化やセンサ技術の拡大で最も進化してきそうなのがオンライン手術(遠隔手術)の領域だと思います。特に日本において、この領域の進化は必須だと思います。日本の過疎化した地域のインフラコストは1000万円/人を超えてきているそうです。都市部に住む人は数百万円前半/人ということを考えると生きるためのコストが2〜5倍くらいかかっている計算になります。そのコストを負担しているのは都市部の人たちの税金なので、どこかのタイミングでインフラコストの見直しは図っていく必要がありそうです。過疎化地域は高齢者も多く、医療コストが支配的だと思いますので、オンライン手術の需要が今後一層高まってくるように感じます。

 

❷公共インフラ

次に公共インフラです。中央省庁では新たに「デジタル庁」が新設されて行政のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)が進められていっています。

◉行政情報の活用サービス

今後は、紙で保管するのは論外、PDF保管もデータ戦略上ありえないよねという流れが出てくると思います。基本的にはリアルタイムでデータを活用&更新できるようにするためにスプレッドシートでの管理&運用が推奨され、そういったデータを活用したビジネスが加速していくと思います。そういった取り組みでは比較的「会津若松」が進んでいる印象があります。公共データを全て民間が活用できるようにしていて、民間のデータ活用施策の支援を行えています。民間からの申請の処理も全てオンライン上で完結するシステムの導入が進んできそうです。これが広がる必要条件としてマイナンバーの導入があると思いますので、そこは政府の皆さんの導入施策に期待したいです。

クラウド型の行政サービス(オンライン署名等)

行政サービスはこれまでオンプレミスというそれぞれの自治体ごとにシステム開発をしていた流れがあったかと思いますが、今後はクラウド型に切り替わっていくと思います。代表的なサービスがオンライン署名のサービスです。クラウドサインやドキュサイン といったサービスが民間企業だけでなく、地方自治体にも導入されていくことで地域差のないユーザー体験が実現していくと思います。今後は区民、市民向けの窓口サービスもクラウド化していく可能性があると思っています。

再生可能エネルギーの推進

見出しをみて「コロナ関係ないやん」って思った方も多いかと思いますが、公共インフラ系でこの話題を外すことはできないと思い、あえて載せました。昨年、菅首相の所信表明でもカーボンニュートラル(以下、CN)の話題がありました。

www.kantei.go.jp

複数の有識者から「地球温暖化の加速に伴って、地球環境の変化が起こり、今まで眠っていた感染症・ウイルスが出てきてしまうだろう」と言われています。今回のコロナウイルスがこれに直接影響しているかはわかりませんが、コロナのようなパンデミックのリスクは地球温暖化によって拡大する可能性がある様です。そのため、化石燃料を使用しないシステムの導入が世界レベルで加速していくと思います。再生可能エネルギーを社会に導入していくためには、様々な課題があります。例えば、電力を安定的に導入できない、EVが普及してくると絶対的に使用電力が足りないなどです。ここはエネルギーのマネジメントシステムや蓄電池など保存系の技術の革新によって、支えられていくと思います。

 

❸金融

◉融資のDX

コロナショックのような有事の時に円滑に政府から民間企業へ融資が行われるエコシステムを作っていく必要があります。従来の融資手法では、企業倒産リスクを軽減することができず、実際に潰れるべきではない会社まで潰れてしまう現象が起こっていました。これは今後変わってくる可能性があります。例えば、リクルートAirレジやスクエア社のSquareなどがそれにあたると思います。店舗や工場などのPOSシステムの履歴データを元に融資判断を行うという流れです。今後は取引企業の履歴なども紐付けされていき、信用力が従来の財務の側面だけでなく、多面的な評価ができるようになると思います。上段でも増えた環境対応なども融資の際の評価軸として加わる可能性は高いと思います。更にいうと、UBER EATSなどの配送情報、スタートアップ企業「バカン」の空き状況可視化サービスの情報なども融資に関する情報として取り扱える可能性がありそうだと思っています。

◉世界基軸通貨の変化

現在の世界基軸通貨はドルです。これは2021年現在、揺るぎない事実かと思います。しかし、これからも世界基軸通貨であり続けるかどうかはわかりません。コロナ対策のために世界では約2000兆円の紙幣が刷られました。その影響で相対的に株価、不動産、金などの資産と言われるものの価値は上昇しました。最近ではデジタルゴールドと言われる「ビットコイン」の資産価値も上がってきています。コロナ対策が行われ続ける限りこの流れは変わらないと思います。新興国では通貨の価値が落ちすぎて、紙切れ同然になってしまっているところもございます。いわゆるスーパーインフレという状態です。これらの国にいる資産家は金やビットコインなどに資金を移すことで資産を守っています。ドルではなく、ビットコインに移しているのが注目のポイントです。

世界基軸通貨が今後何になるかというのは非常に色んな意見があり、面白い領域だと思います。候補は以下の3つかと思っています。

❶デジタル人民元

中国はデジタル人民元を急速に普及させることで、世界基軸通貨を元にしようとしていると思います。具体的にはアリババやテンセントなどの企業をほぼ国有化することで、デジタル決済の領域をより国のコントロール化において、デジタル人民元普及のドライバーに使うことで、世界の通貨の重力を変えていこうとしている様に思います。この流れは要注目だと思います。

facebookのLibra

2つ目はfacebook社が推進しようとしている仮想通貨「Libra(以下、リブラ)」である。当初は複数の主要通貨(USD/EUR/GBP/JPY)を担保として、新規通貨を発行する予定だったが、規制当局にNOを突きつけられて作戦変更を余儀なくされていました。2021年1月に発行との報道もある新リブラはドルを担保にして新規通貨を発行する予定の様です。facebook社はグローバルでなんと56億人のサービス利用者がいるとも言われているので、彼らが通貨発行を行うと本当に世界基軸通貨になる可能性はあるかもしれないと思っています。

ビットコイン

3つ目はビットコインです。ビットコインについては2年前のバブル崩壊もあり、投機商品とみている人も多いのは事実だと思います。しかしながら、この2年間でだいぶ信頼性が高まった資産と言えると思います。米国の名だたる機関投資家ビットコイン保有を表明し、PayPal社のVenmo、Square社のCashAppでビットコインの取り扱いが開始され、利用者ほとんどが少量のビットコインを必ず保有する方式を取ったことで、安全資産としての位置付けのみならず、決済手段としての位置付けも高まってきたと思います。また今年はCoinbaseのIPOも予定されており、彼らが新規上場を果たすとSECなどの米国規制当局の信頼も担保した通貨としての位置付けを確保することになり、一層信用力の高い通貨になる可能性があると思います。

 

個人的にはビットコインが最も世界基軸通貨に近いのではないかと思っています。理由は思想的なものです。ビットコインは「分散型通貨」と言われていて、アンチ中央集権の象徴としての位置付けも強かったです。デジタル人民元もリブラも中央集権であることに変わりはないので、そういった意味でビットコインを支持する人が増えていくような気がしています。ツイッター社、スクエア社CEOのジャック・ドーシーやテスラ社のイーロン・マスクビットコインを好意的に捉えているのも注目のポイントです。ビットコインの欠点はマイニングコストが高いことです。電力消費も凄いので、そこの技術革新が行われていくのではと思います。そういった意味でビットコインからハードフォークしたライトコインにも注目しています。

 

❹娯楽

次は娯楽です。音楽フェス大好きな私にとって、フェスに一度も参加しない衝撃的な年でした。大好きなフジロックYouTubeのオンラインライブ配信となり、スパチャでめちゃくちゃお金を突っ込んだのも良い思い出です。さて、これについても語っていきます。

◉ライヴの新たな形を提示したサービス

まず、注目すべきはサザンオールスターズ、B'z、嵐といった超有名どころのアーティストがオンラインライヴを実施して大成功したところです。彼らはオンラインライヴのメリットである「何人動員しても動員コストがかからない」という特徴をフルに活かして、ライヴを実施しました。結果は皆さんご存知の通り大成功だったようです。2021年はこのような形のライヴがより多くなっていくと同時に、オンラインの中での感動体験設計のために色んなサービスが世の中に出てくると思います。Fortniteや荒野行動などのゲームとのコラボも注目ですよね。ゲーム内でもう一人の自分を動かしていくレディープレイヤーワンやマトリックスのような世界が現実になりつつありますね。

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クラウド型サービスの進化

次は、クラウド型サービスの進化ですね。その代表格はNeflix、YouTubeTikTokだと思います。これはカテゴリを主に2つに分けられると思います。

・ストック型

NetflixYouTubeなどで従来からある編集された動画を撮って、それをアップロードしていくタイプのものです。2020年はYouTuberの配信側の人口がめちゃくちゃ増えて、カテゴリごとに主要なプレイヤーが分かれてきている印象です。著名なYouTuberも視聴回数が上がってこなくなったと嘆いている人も増えてきています。これまでオフラインで体験設計をしていたディズニーやスポーツ関連の人たちもこの領域に入ってきました。ディズニープラスやFUBO TVなどです。版権の影響でオンラインに参入しにくかった領域のプレイヤーも続々と参戦していきているので、2021年はさらにここの領域が拡大していくと思います。またこういったサービスをハード面で支えるROKUのようなサービスも今後は一層拡大していくと思います。

ライブ配信

これも言わずもがなですが、17Live、YouTube Live、TikTok Live、インスタライブなどライヴ型&投げ銭タイプの配信サービスが増えてきました。この領域の音声サービスも続々と出てきていますね。中国ではあたり前のように進められているライヴコマース系もそろそろ日本でも始まってくるんじゃないかと思っています。この領域は売り方の変革にも繋がってくるので、今後地域企業の皆さんも要注目ですね。

◉ライヴの一体感を味わうサービス

今年はオリンピック・パラリンピックがあるので、観客の声援、選手への応援などがオンラインでも手触り感のある形で届いていくサービスが進んでくると思います。この辺は色んなコミュニティで色んなアイディアを聞くことがあるので、今後注目していきたいポイントですね。

 

❺仕事

最後は仕事の領域です。ここは非常に自分自身大きな変化がありました。2020年は3月以降殆ど出社することはありませんでした。在宅勤務でここまでほぼ全ての業務を遂行しました。世界ではWork From Home(WFH)というワードが流行り、株式市場ではよくWFH銘柄と言われることもありましたね。仕事をしていて感じるのは下記3つの課題です。

・オンライン化に伴うセキュリティの課題

・オンラインのみのチーミングの課題

・在宅に伴う多様な働き方への対応課題

それぞれの課題に合わせて語っていきたいと思います。

◉在宅勤務のセキュリティ

在宅勤務に伴い、セキュリティの課題が多方面で発生していたかと思います。それをサポートするサービスであるクラウドストライク、ジィースケーラー、OKTAなどのサービスが一気に世界に広まって印象があります。これまでのオンプレミス型のセキュリティではなく、クラウド型のサイバーセキュリティサービスの需要が急激に高まり、一気に広まっていきました。この流れは在宅勤務者が減ったとしても一定数の需要が残り続けますし、導入へのハードルが非常に低いサービスばかりなので、これからも使われ続けると思います。

◉オンラインでのチームワーク系サービス

これは私自身、本業を進める中で最も苦労したもところです。やはり初めて一緒に仕事を進める人とリアルで会ったことがない場合、信頼関係構築にすごく時間がかかるし、腹割って話すのが非常に難しいと感じました。こういったチームワーク、組織コミットメント向上のためのツール群が今後は増えていくと思います。国内勢ですとUnipos、Wevox、ハピネスメーカーなどのサービスがございますが、戦国時代の様相ですね。非常に面白い領域になってくると思います。ちなみにZOOM、Slackなどのコミュニケーションツールの進化も起こってくると思います。今は使いやすいけど、未完成な状況だと思います。ここのユーザー体験の進化が起こることで、一気にチーム力を高めやすい環境が整う可能性もあります。

◉多様な働き方についてのサービス

在宅勤務になったことで、移動時間が短縮されて、隙間時間を本業の業務や複業などに充てられるようになってきました。グローバルではフリーランス向けにFiverrというサービスが急速に拡大しています。このサービスはECでモノを購入するかのように仕事を受けようというコンセプトでサービス設計されています。世界中の人たちと仕事を進められるサービスです。これからの働き方に即したサービスとして今後も伸びていくと思っています。

https://www.fiverr.com/

日本でもクラウドワークス、ふるさと兼業、SOKUDANなど複業・兼業サービスが急速に拡大しているという話を聞くことが多くありました。我々ONE Xとしても「ふるさと兼業」「塩尻CxO Lab」の企画・運営を進めていくことで、複業が日本国内でも進んできていることを実感する機会が多くありました。

furusatokengyo.jp

shiojiricxolab.onexxxx.com

塩尻市は実際に、国内のプロフェッショナル人材を市役所の特任CxOとして採用するという手法で民間人材を巻き込んでいきました。これは2020年のワークストーリーアワード大賞を受賞し、今後もこのような座組みが全国で増えていくことを感じさせる良い流れですね。国内大手企業ではヤフーが100人以上の複業人材を受け入れる求人募集を行っていました。複業は受け入れ企業とのマッチングが難しいという課題もあります・これは、複業人材と受け入れ企業を結ぶコーディネータ的な役割の人材が増えていくことで、複業の一層の促進が進んでいくと考えています。実際に「ふるさと兼業」はそこの課題を克服しながら、サービスの拡大を図っています。

www.nikkei.com

日本では「自分の社内スキルが社外で活かせるかわからない」という人が多く複業が進まない現状があります。日本の大企業・中堅企業にいると下記課題を誰もが感じたことが一度はあるかと思います。

 

・企業内の価値観に固定化されてしまう

・外と情報を取得するのが億劫になる(コンサルに頼るばかり)

・部分的な業務しかしないため実力に自信がつかない

・社内調整ばかりで現場の顧客の課題に向き合いづらい

 

これらは、現場で実際に起こっている人たちの声をもとにしたものです。私自身、これはスキルの可視化と一歩踏み出す機会の創出で解決される場合が多いと感じています。ONE Xでは「シゴトの掛け算で世の中の変革を加速する」というコンセプトを掲げ、これらの課題を解決する大企業向け複業推進サービス「JOB HASH」というサービスを立ち上げました。

jobhash.onexxxx.com

これからの時代は複業で新たな気付き・原体験を積み重ねつつ、それを本業に活かしていくというサイクルが形成されていくと思います。働き方がより多様化し、共創によって事業が開発されていく世の中になると思いますし、それを促進するためのサービスを世の中に出していきたいです。ぜひこちらについては応援をお願いします。企業人事、企業内新規事業開発責任者の皆さんはぜひJOB HASHのサービストライアルをご検討下さい。

 

少し最後は宣伝チックになってしまいましたが、以上が2021年以降に起こるであろう変化の話でした。2020年は「課題に溢れる年」でした。2021年は「課題を解決するサービスに溢れる年」にしていきたいですね。皆さんと事業創造を進められることを楽しみにしています。