ONEX’s blog

全ての人がコトを興せる社会を作る。ONE Xでは共創によって、皆さんの一歩踏み出す支援を全力で進めていきます。事業開発、投資、就活に関する情報を不定期で提供して参ります!

新規事業を量産する熱狂コミュニティの作り方

ヱビナ電化工業様のMETALISMでの講演

新規事業を量産する熱狂コミュニティの作り方

ONE X 濱本隆太

 

こんにちは、ONE Xしゅんです。先日行われたMETALISMでの講演内容をテキストアーカイブさせていただきます。

当日はチェックインから始まり、途中に質問タイムを挟みながら濱本(隆)による講演が行われました。チェックインでは、自己紹介と趣味そして当日の気分や体調を発表する形式で進めました。
それでは本題である、講演の内容に入ります。

 

自己紹介

まず自己紹介として濱本(隆)は現在勤めている総合電機メーカーやONE JAPANコミュニティのCHANGEなど多くの場で新規事業や事業開発に関わってきており、その数は600個以上にもなっています。また、人生の中でほしい部活とかサークルが「なかったら作る」という経験が多く、そういった組織の立ち上げの数は40個にもなっています。そういった新規事業開発や組織の立ち上げに関わってきた経験から熱狂コミュニティを作る上で大事なことを話していきました。

 

3つの原体験

濱本(隆)には3つの原体験があります。

 

1つ目は大学生の頃、トラックに轢かれた話です。その時、いつ死ぬかわからないなと思い、人生は一度きりなのだと悟りました。

 

2つ目は入社した先のパナソニックが潰れかけた時の話です。iPhoneが発売されてから事業部が縮小し、相次ぐリストラなどでショックを受けていた最中、休日にONE Panasonicという有志のイベントに参加したことで、人との出会いで自分の想いに気付き始めたそうです。イノベーティブな事業を創りたいと考えるようになりました。

 

3つ目は、AIデバイスの営業をしていた頃の話です。AIのことを知っていくとAIに自分の営業の仕事をとられるんじゃないか、オペレーションの仕事をとられるかもしれないと思うようになったそうです。今後はイノベーティブな仕事に集中しオペレーティブな仕事は消滅するのではないかと考えるようになり、事業を創る人になるという決意が生れました。

 

シリコンバレーの経験

濱本(隆)はパナソニックの新規事業プログラムでシリコンバレーにいったことがあり、そこで日本企業とシリコンバレーの企業の違いを感じたそうです。日本の企業は独占思考でシリコンバレーの企業はレイヤー思考という点です。SXSWというイベントで注目を浴びたTwitterやAirbnb、Uberなどがその代表例ですが、イベントが拡大するに当たって湧き出た課題を解消するサービスとして生まれ、他の企業とは別レイヤーで勝負することで協業をしているケースが多いというのが特徴です。

 

イノベーションと顧客共創型コミュニティ

イノベーション

次にイノベーションと顧客共創型コミュニティについて解説しました。イノベーション企業としてGAFAが強い理由は大きく分けて2つあります。

 

  • ネットワーク効果
  • アップデート

 

まずネットワーク効果について説明すると、ユーザー数やコンテンツ数が増えれば増えるほどサービスの価値が高まるものがその例です。

 

次にアップデートについて見ていくと、強い企業はアップデートを回す速度が早く、アップデートをしやすい仕組み作りがされています。その一例がテスラです。テスラは最初に売り出した車でもソフトウェアのアップデートにより機能を後から追加できるような工夫がされています。また、Amazonなどでも同じく、アップデートにより日々UIを少しずつ変えることでユーザーの体験に寄り添ったサービスの提供を行っています。

 

また、GAFAから学べるビジネスモデルの特徴として、プラットフォームであるという点です。それ以前はバリューチェーンのビジネスモデルが一般的だったのがGAFAの出現とともにプラットフォームのビジネスモデルに変わってきました。プラットフォームの特徴は3点あります。

 

  • 顧客やサービスの数
  • 継続利用の仕組み
  • 2、3社が優位になると独占になる

 

顧客共創型コミュニティ

濱本(隆)は近年のデジタルサービスの流れを見て、これからは顧客共創PFの時代に突入すると考えています。今まではリーンスタートアップ1.0としてデザイン思考型事業開発が主流だったのですが、これからはリーンスタートアップ2.0として顧客共創型事業開発へ移行していくとのことです。その事例として、slackやdiscord、redditなどのアプリが挙げられます。

 

濱本(隆)自身も伴走支援するプロジェクトで、顧客共創型コミュニティの実現をしています。塩尻CxO Labやシン・シゴト服ラボ、大田区SDGs副業、そしてCHANGE。こういった顧客共創型コミュニティの実現をしていく中で、良い顧客共創型コミュニティには共通項があることがわかったそうです。

 

イシューから入ると盛り上がらないのです。だから、次の関係人口醸成サイクルを回すことで良い顧客共創型コミュニティになるとのことです。

 

  1. 好きの醸成
  2. 関わりの濃密化
  3. 課題への対峙
  4. 解決策の実行

 

そのコミュニティが好きだからこそ仲間同士で熱狂しあい、サービスの改善スピードが爆発的に上がるのです。一番大事なのは熱狂することです。

 

顧客共創型コミュニティの必要条件

顧客共創型コミュニティには3つの必要条件があると濱本(隆)は言います。

 

  • 好きの醸成
  • DOER
  • コミュニティマネジメントの機能

 

順番に見ていきましょう。まず顧客共創型コミュニティの一番重要な最初のフェーズである「好きの醸成」が大事なのですが、ここで気をつけないといけないのはある共通の価値観の人を集めることです。その人たちが敬遠するようなタイプの人を混ぜないことが大事です。

 

次にDOERです。DOERのマインドセットとスキルセットを持っている人が必要条件です。逆に、インプット思考で何もギブしない人がいるとコミュニティ運営によくないので、そこに気をつけましょう。

 

最後にコミュニティマネージャーの機能です。コミュニティのフェーズごとに必要な役割が変わりますが、このコミュニティマネージャーは必要条件です。

 

質問タイム

ここで一度質問タイムを挟みました。

 

Q.DOERのマインドセットはどのように体系化したのか

A.ONE JAPANの行うCHANGEという新規事業プログラムの運営をやっていく中でCHANGEが掲げるDOERの理想の人物像を細分化することで言語化したのがこのマインドセットです。

 

Q.一緒にやろうってなるきっかけはどうやってるのか。

A.基本飲みの席が多いです。

 

Q.一緒にやりたいと思う人を最初に決めるのはどうやっているのか。

A.軽く一緒にやってみて一緒に走ってくれそうな人だったらやって、全然一緒に走ってくれない人とはやらないです。

 

ここから講演の後半になります。

 

企業内の3つの罠

濱本(隆)自身社内外含めて大企業を中心とした社内外新規事業に600件ほど関わってきたそうですが、その中で大企業が陥りやすい罠が3パターンあることに気づきました。

 

1つ目はPL思考の罠。2つ目は既存勢力の罠。3つ目は熱量の罠。順に詳しく見ていきましょう。

 

PL思考の罠

まず1つ目の「PL思考の罠」について見ていきます。日本企業の経営陣は黒字となることに注目し、利益で回収することを目標とするため長期投資だと考えてしまいがちです。それに対して、スタートアップ投資家は時価総額で考えるため、時価総額が上がりそうな銘柄は短期投資銘柄として見ることができ、投資が進みます。こういった投資意識の違いが大企業とスタートアップにはあり、大企業から新規事業が生まれにくい原因にもなっています。

この罠に対する心得は、「本気で大企業で新規事業をやるなら売却時の時価総額で評価してもらいながら必要なタイミングで突っ込んだ投資をしてもらうこと」です。また、一部を外部(資本関係外)に出すのも一つの手法です。資本関係があることで自らのルールに首を絞められる事態があるため、一部に出すことでそれを克服することができます。

 

既存勢力の罠

次に2つ目の「既存勢力の罠」について見ていきます。新規事業をやっていく中で既存事業等に不都合な事実が浮かび上がってくると総攻撃にあってしまうことがあります。

 

熱量の罠

最後に3つ目の「熱量の罠」について見ていきます。大企業には熱量がない人が潜んでいます。大企業の社内起業家はまあまあ熱量を持っていますが、中間層がストッパーとなり熱量が下がりやすい状態に陥っています。それに対して、スタートアップ企業は起業家はもちろん物凄い熱量を持っていますし、VCも熱い人ばかりですから熱量が上がりやすい状態になります。

 

三つの罠の処方箋

これらの大企業三つの罠には処方箋があります。それは既存のアセットを生かして、外部を活用することだそうです。詳細は別の機会にて。

 

ハードウェア事業の罠

ハードウェア事業の罠も3つあります。

1つ目はプロダクトアウトの罠。2つ目は外注思考の罠。3つ目は量産化の罠。順に詳しく見ていきましょう。

 

プロダクトアウトの罠

1つ目の「プロダクトアウトの罠」について見ていきます。ハードウェア企業がよくやってしまうケースがこれで、顧客発見や課題発見のフェーズを飛ばして自社の技術を追求してしまうケースです。

 

外注思考の罠

2つ目の「外注思考の罠」について見ていきます。外注思考によりコスト感がわかってない状態でミスを起こしてしまうケースがこれです。

 

量産化の罠

3つ目の「量産化の罠」について見ていきます。濱本(隆)自身の例で、想定していた顧客が全然いないのに量産化をしてしまい赤字を出してしまったという体験談が印象的でした。

 

今回の講演を終えての筆者の所感

今回の講演で印象的に感じたのは、コミュニティのDOERの存在とハードウェア事業の罠です。コミュニティ運営をしていく上で関わってくる人の存在がそのコミュニティに直結してしまうけれど、人はコントロールしにくい存在であるため、その辺りの調整が大事なのだと考えました。

 

もう一つのハードウェア事業の罠については、ソフトウェア事業にはないハードウェア事業ならではの罠だと感じました。物を作るだけで物自体にコストが最初に発生してしまうハードウェア事業はやはり小さく始めて、顧客の課題に沿っているか反応を見ていくのが大事だと感じました。その解決策としてクラウドファンディングは非常に有効だと考えました。

 

ライター:濱本舜也

PR TIMES & IDEAS FOR GOODの記事を読んで Vol.8

本日取り上げるプレスリリース及びニュースは以下の3つです。

 

・BtoB受発注システム「CO-NECT」を運営するCO-NECT株式会社が、3.7億円の資⾦調達を実施。累計流通総額は100億円を突破。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000017245.html

 

・日本のプロダクトマネジメント動向を調査した「Japan Product Management Insights 2022」を公開。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000076399.html

 

こんにちは、ONE Xのしゅんです。今回もPR TIMESやIDEAS FOR GOODの注目記事を取り上げさせていただきます。まず初めのプレスリリースは、BtoB受注システム「CO-NECT」の運営をするCO-NECT株式会社の資金調達についてです。BtoB受注システムの「CO-NECT」は、従来のアナログな受発注業務を簡単にデジタルに置き換えられる受発注システムです。資金調達の背景として、各種業務のデジタル化やペーパーレス化の加速があり、商取引のDXの拡大を見通したものとなっております。

 

次のプレスリリースは、日本のプロダクトマネジメント業務に従事する方493名を対象に株式会社フライルが実施したアンケート調査「Japan Product Management Insights 2022」についてです。このレポートでは、プロダクトマネジメントを担う方の業務の実態や課題、動向について明らかにし、日本のプロダクトマネージャーの現状と今後が書かれています。こちらのレポートに関連して、7月5日(火)にZOOMでのオンラインイベントも開催されるとのことです。

 

まず初めのプレスリリースについての筆者の所感です。FAXをほとんど使ったことがない世代から考えて、現在も取引にFAXを利用している中小企業が多くあるというのは非常に驚きました。また、デジタル技術によりビジネスを加速させる「デジタルトランスフォーメーション」の加速は政府の成長戦略にも位置付けられているため、今後もこの流れが継続していくことでしょう。

 

次のプレスリリースについての筆者の所感です。日々のプレスリリースもですが、こういったレポートも今後のビジネスのヒントになると考えております。このレポートで気になったのは、「良い開発のアイデアを生み出す情報ソース」としてユーザーフィードバックやユーザーインタビューが多いという点で、こうしたユーザーから得られる情報がアイデアのために重要であることが見てとれます。

 

ライター:濱本舜也

CHANGE応募応援企画第1弾 譲れない想いをカタチにするにはに参加してみた

 

出展元:ONE JAPAN facebookページより

 

こんにちは、ONE Xのしゅんです。本日は5月31日に行ったCHANGE by ONE JAPANの講演内容について特に印象に残ったポイントをテキストアーカイブとしていこうと思います。伊藤羊一氏、麻生要一氏のお2人の原体験に迫るセッションでしたので、ぜひこの機会に読んでいただけると嬉しいです。

 

「譲れない想いの引き出し方」伊藤羊一氏

「changeしてchallengeしよう!」

伊藤さんからの一番のメッセージは「changeしてchallengeしよう!」。踏み出すと失敗することもあるけれど、やっていると友達が増え、仲間が増え、ネットワークが広がるのだそうです。

 

時代の変化とデジタル時代の変化のスピード

世界は急速にどんどん変わっており、デジタル時代がさらにそれを加速させています。コロナ禍でリモートの授業のやり方を教えてほしいっていう教育現場から伊藤さんが声をいただいた時に「そのリモートのやり方のセミナーをやろう」と発案してから企画して5日で1000人のイベント参加を集めることができたそうです。デジタル時代はインターネットが全てを繋いでいるから、そのスピードを加速させています。

 

だから、これからは自分たちで問いを立てて、話して、決めて、ビジネスを作っていく世界になっていくとおっしゃっていました。



「社内起業家にWILLは必要なのか」麻生要一氏

新規事業は誰でもできる。

麻生が仰るには、新規事業というのは特別な才能が必要な訳ではないのだそう。誰にでもできる。そして全てのサラリーマンは社内起業家として覚醒できるとのことです。例えば、営業。名刺交換・アポ取り・商談・プレゼンテーション・条件交渉・クロージング。こういった一つひとつの階段が営業に限らず大企業のあらゆる既存職種にあります。同じように新規事業も正しくやればできるようになるのだそうです。

 

そして新規事業にもっとも大切なもの。それは確認事例調査会議資料&社内上司先輩競合。この組み合わせの作業は新規事業をやっていく上で「全部いらない」とのことでした。必要なものは「仮説を顧客のところに持っていく。顧客の言ったことに基づいて仮説を修正する。この回転。この回転だけに集中することが新規事業をやる上で重要。」とのことです。

WILLははぐくむもの。

また、新規事業で気をつけなればいけないのは、「後の段階ですべきことを前の段階でやってはならない。」とのことです。そこでWILLが必要なのです。なぜなら世界を変えた人はみんな持ってるからです。WILL、言い換えるとビジョンやありたい姿。でも、それを見つけるのが難しいのです。しかしながら、麻生さん曰く、心配する必要はないとのことでした。それは、新規事業として成功するWILLは「発見するもの」ではなく、「はぐくむもの」だから。初めは小さな関心・興味・共感でいいのだそう。それを持って現場と本場にいく。そしてその現場で抱いた気持ちを誰かに話す。このサイクルを回すことによって、小さな興味が大きなWILLに育まれていくそうです。

「まずは言う。」

また、麻生さんが繰り返しおっしゃっていた「まずは言う。」「まずは誰かに話す。」このことが新規事業をやっていく上でWILLをはぐくむ上で重要みたいですね。そうやって言うことで、熱い想いを持った人同士がくっつき合うのです。また、言わないで頭の中で蠢いているだけの状態は考えているのではなく悩んでいるのです。自分がその話にその時興味を持っていなくても、色んな人とそのことについて話すのが大事。麻生さん曰く、「15人ぐらいと話したら誰かしらそういう話を持ってくる人に出会えるから」とのことです。

 

質問タイムで「仮説を持って顧客のところにいく、そして仮説を修正する」この回転の話が出た際に、最初は色んな顧客のところに行って顧客層がある程度定まってきたらそこでどんどん回すのが重要とおっしゃっていました。そして最初はアクションとか考えなくていいとのことです。「まずは、口に出して人に話すだけ。」でいいとのことでした。

 

新規事業の相談が来た際に、伊藤さんと麻生さんが気をつけていること。

伊藤氏「相槌だけ打ってとにかくその人にたくさん喋ってもらう。答えを言わない。」

麻生氏「悩み相談で来るけど、ほとんど悩み相談じゃない。やったら?しかない。」



パネルディスカッション「企業内で想いを実現するために必要なこと」

前半では麻生さん、伊藤さん、田中さんのWILLを、後半では参加者のみなさんの背中を押す話し合いが行われました。

麻生さんがアルファドライブを作った理由。

まず麻生さんがアルファドライブを作った理由です。リクルートに勤めていて社内起業プログラムの担当だった時、リクルートが上場し大企業病になっていった時期だったのだが、その中でその人たちに火をつけて新規事業をやらなければいけなかったのだそう。その時に「目が変わって変わっていく社内起業家をいっぱい見た。」とのこと。社会課題に当事者たちの現場に立ち会って、覚醒していく社内起業家を浴びるように見たのが、麻生さんがアルファドライブを作った原点になったそうです。

創業時と今のWILL。

今はもうWILLとかではなく、もうやって実現していってることだから次は0から1にしたものをグロースさせるためにはどうやったらいいかなというところに関心がいっているとのことです。

伊藤さんが武蔵野大学でアントレプレナーシップ学部を立ち上げた理由。

次に伊藤さんがなぜ武蔵野大学でアントレプレナーシップ学部を立ち上げたのかについてです。日本を元気にというのが一番の理由なのだそう。伊藤さん自身20代の頃メンタルがやられていてダメダメだったそうですが、その後転職先のヤフーで「フリーでフラットでファンな世界」というのを掲げていていいなと気付いたそうです。

最後にこのプログラムの二期参加者の田中さん。一年前と比べての感想です。

田中さん、

「自分たちで変えられるということに気付かされた。」

「権限を持っていない身で世界を変えられるということに気付かされた。」

 

自分の価値観と他人の価値観

伊藤さんが「他人から与えられたテーマでサラリーマン仕事で成功するのか。」と言う問いに麻生さんが「全員が新規事業やらなくていい。会社に熱量かけられるならそっちやって全然いい」とおっしゃっていました。

 

要するに、熱量をかけられるのであれば、どちらでもいいけど、今やってる他人の価値観から生まれたサラリーマン仕事に熱量をかけられないなら、自分のやりたいこととか新規事業をやったらいいのではないかという提案でした。

参加者に向けて、CHANGEエントリーへの後押し

麻生さん「白紙でいいから出してほしい(笑)」

伊藤さん「できなかったら途中でやめたらいい。会費もない。ここまで言って「そう問われているあなたはどうしたいのか。」ということを問いかけている。」

麻生さん「出さなくていいから動画撮るだけやってみてほしい。」

CHANGE事務局濱本「いや出してほしい(笑)」

 

最後に一言。

田中さん「迷っている人、知りたい人は相談会あるので、後押しするから参加してほしい。」

麻生さん「やる気ある人に向けて。必勝法を教えます。エントリーシートに書く内容を顧客のところ20人ぐらい行ってヒアリングしてきてほしい。通る。3人ぐらいでも通る。内容は雑でも通る。ヒアリングしたかどうかだけが大事。それをやれば誰でも通る。」

伊藤さん「麻生さんのおっしゃってた、まずは20人30人に聞いてみて、どんどん一個一個回していくと。それを回す力がWILL。」

 

CHANGE事務局濱本さん「自分のキャリアを振り返っても麻生さんと伊藤さんのお二人には感謝しかない。こういうイベントを通じて自分のようにみなさんも一歩踏み出してほしい。」

 

PART1を終えて、筆者の感想

このCHANGE応募応援企画の話を聞いて筆者が学んだのは、新規事業はちゃんと正しくやれば誰にでもできて、仮説と顧客の回転を回してそれに集中するだけでいいということです。その段階でWILLをはぐくむと。

 

また、人は変わりたい気持ちと今のまま現状維持をしたいという気持ちが両立してしまうことも理解しました。やりたいとは言うけど、やらない人が多いのはそういうことなのだと考えました。つまり、行動を選択をする際に、同じ指標で比較して判断したいのにベクトルの種類が全く異なるとそういった気持ちの両立が起きるのだなと考えました。







PART2

前回の参加者で受賞者の田中さんから

「迷っているなら絶対にやれ」

興味がある人に向けて、「迷っているなら絶対にやれ」とのことです。現在もマルホ株式会社に勤務する田中さん。なぜ参加してよかったかというと、「自分自身の力で全くのゼロから課題を解決できるようになるから。」だそう。

 

一歩踏み出すための環境

CHANGEの参加者は100名おり、100名が仲間。そして毎週日曜に3時から6時までウェビナーをやっていてマインドセットやスキルを習得できる環境が整っているとのことです。また、プロメンター陣も100名ほどいて、主要メディアからの掲載によるプログラムの後押しもあるとのことです。そして実装に向けて手厚いサポートもあるとのことです。

PART2を終えて、筆者の感想

CHANGEには変える環境が整っていて、あと応募するかどうかは自分が変わりたいかどうかだけだと考えました。固く考えず、ぜひ気軽に応募してみても良い、応募することで次の一歩を踏み出せる可能性は十分にあるなと思いました。

 

ライター:濱本舜也

就活生向け「素直に生きる」ということ

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ONE Xのりゅうです。今日は就活生の皆さん向けに「素直に生きること」について書きたいと思います。

 

23卒の就活生の皆さんは就活真っ只中でしょうか。24卒の皆さんは「これからいよいよインターンが始まる」という段階でしょうか。就活中は色んな社会人が「あなたのやりたいことはなんですか?」と問うてくるでしょう。「やりたい仕事は何ですか?」とも言われるでしょう。世の中には14000種類の職種があると言われています。しかも職種はAIやデジタルの進化などに伴って更に増えていっています。そんな中で14000分の1の天職と言われる仕事を見つけるのはほぼ不可能ではないかなと思うわけです。稼働を月に20日、40年働くとして、240日×40年で9600日です。毎日転職しても14000の職種を経験することはできません。笑

 

だから初めての就活で「天職に出会おう」と考えるのはだいぶ難しいのではないかなと思うわけです。知らないものは好きにもなれないので、まずはファーストキャリアをスタートしながら、より良い仕事、より好きな仕事を探索していくことが大事だと感じています。もしかすると今現在の社会にはあなたの天職はないのかもしれません。しかし5〜10年後にその天職が現れてくる可能性だってあるわけです。時代は変化していくので時代に合わせて仕事は変化していきます。その中であなたがより輝ける仕事にであえる可能性だってあるでしょう。

 

だからこそファーストキャリアで全てを掴もうとせず、自らの可能性を狭めずに常に興味や使命を探索し続ける姿勢が大事です。Tipsとしては下記でしょうか。

 

・ファーストキャリアで全てを掴もうとしない

・出会えたキャリアは何かのご縁なので全うする

・自らの興味開発を常に心がけて面白そうな機会には飛び込む

・知らないと好きになれないので、知れる機会を大切にする

・社会の変化に敏感になり、次の時代の仕事を創造していく

・自分の心の声に素直に向き合う

 

人は特性上、短期的な利益を求めすぎます。すぐに成功を掴もうとします。また、長期的な利益をディスカウントしてみてしまいます。すぐに圧倒的な成功を掴もうと思いすぎると理想と結果のギャップに愕然とするでしょう。しかし、日々の積み重ねで得られた知見やノウハウは人生にレバレッジをかけて莫大な利益をもたらしてくれるでしょう。自分の心に素直に向き合い、少しずつ悩みながら興味開発をしていきましょう。私たちも含めて他人の意見を聞きすぎるのも良くありません。他人からのフィードバックはギフトだと思って、参考にはさせていただくが、全てを受け入れる必要などないです。だって、他人には自分の人生に責任持てないですから。

 

私が好きな書籍に「道をひらく」という本があります。その一節を紹介します。

 

あきらめろというのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

 

他人の道に心を奪われ、思案にくれてたちすくんでいいても、道は少しも開けない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。

 

それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。

道をひらくー松下幸之助

 

悩めることは尊いことです。昔に比べると圧倒的に職業の選択肢が増えて、自由になってきたからこそそれぞれがキャリアについて悩めるわけです。けど、悩んでばかりだと皆さんの人生の道は前には進みません。何かしらの決断をして、歩みを進めることが大事です。

 

キャリアに答えなどありません。

答えを求めるのは大学生までにしましょう。

選んだ選択を正解にしていきましょう。

 

皆さんの就活がうまくいくことを応援しています。

スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビューの日本版創刊号を読んで

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スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版 01 ソーシャルイノベーションの始め方 | SSIR Japan |本 | 通販 | Amazon


皆さんこんにちはONE Xのりゅうです。今日は今話題のソーシャルイノベーション関連書籍「ソーシャルイノベーションの始め方」の書評ブログを書かせていただきます。この本はスタンフォード大学で2003年に創刊された社会変革の探究者と実践者のためのメディア、ソーシャルイノベーションレビューの日本版の創刊号です。

創刊号のテーマは「主語を「わたし」に戻す」だそうです。ソーシャルイノベーションというと「国はこうすべきだ」とか「これが進んでいないのは自治体のせいだ」とか「社会課題を解決するために個人が犠牲になるべきだ」とかそんな議論が横行していますが、書籍を読む中で「自分自身のウェルビーイングに向き合うことで社会を変えていく」「市民参加型で個々人のアクションから変革を起こしていく」というメッセージを感じ取りました。自己犠牲の社会変革ではなく、自分自身のウェルビーイングを改善してアクションしていくことでそれを組織・地域・社会の変革に結びつけていこうという感じですかね。

 

Q .そもそもソーシャルイノベーションって何?

そもそものところからいきましょう。

Wikipediaによると「ソーシャル・イノベーションとは、社会問題に対する革新的な解決法。既存の解決法より効果的・効率的かつ持続可能であり、創出される価値が社会全体にもたらされるもののことである。ソーシャルイノベーションを事業として起業すると社会起業家とよばれる。」

いつもながら良くわかりません。イノベーションを革新的と訳している感じがやばさを感じてしまいます。笑 より社会課題に向き合って、イノベーティブな解決手法を実行していくことという感じでしょうか。デジタル領域にて、ソーシャルイノベーションを実践している人で私が真っ先に思い浮かぶのはオードリー・タン氏です。彼はオープンデータを活用し、市民参加型で実証実験を進めながらデータドリブンに政策を作ってきており、その進め方は世界的にも注目されています。TEDの動画も見つけたので貼っておきますね。

 

本書ではCOVID-19対応にソーシャルイノベーションが役立ったこと、従業員アクティビストによる企業変革の流れ、個人のウェルビーイングから社会を変えることなどをテーマに議論が展開されています。日本で四半世紀の間社会起業家育成を進めてきたETICの取り組みについて取り上げているコラムもあります。ETICは私も入社2年目くらいの時に通っていて良い刺激をもらった覚えがあります。懐かしくなりながら読ませて頂きました。

 

日本ではソーシャルイノベーターは「自己犠牲をしてなんぼ」みたいな色合いが強いですが、グローバルではそんなことはない印象です。自己犠牲は持続可能な組織を作れないと考えていて、短期的、もしくは長期的にはしっかりと利益を出しながら社会課題解決のために成長し続ける組織が多いと認識しています。昨今、注目されているインパクト投資のスキームも社会課題解決を資本の力でサステナブルなものにしていこうという流れの中で発展してきています。より多くの社会課題を解決するためには資本市場との紐付けは必須になってきています。ESG投資は「環境破壊を進行しながら、不当な営利に向かう企業体を是正するための株式市場起点の仕組み」と捉えています。

 

Q.ソーシャルイノベーションの始め方ってどんな本?

さて、そろそろ書籍のざっくりサマリーを書いていこうと思います。要約しきれていない部分もありますので、そこは書籍を読みながらフォローいただけると嬉しいです。

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・初めのセクションでは、COVID-19の対応のために立ち上がったドイツの#WirVSVirus(私たち対ウイルス)というオンラインハッカソンの具体事例からオープン・ソーシャルイノベーション(以下OSI)のプロセス、メリット、課題を明確にしています。

 

・OSIのプロセス

 ✔︎動員・・・・アクションの呼びかけと拡散

 ✔︎統合・・・・アイディアの創出、開発、集積のための場づくり

 ✔︎仕分け・・・ソリューション分類と残ったソリューションの支援組織化

 ✔︎規模拡大・・リソース提供とイノベーターへの働きかけ

 

・OSIのメリットと課題

 ✔︎相互のステークホルダーの絡みあう複雑系課題への対処が可能

 ✔︎オープンソーシャルイノベーションと一般的なオープンイノベーションは異なり、市民参加型のため、社会的なインパクトなど多角的な側面に向き合う必要あり

 ✔︎より開かれた参加しやすいものにすると変革のペースは鈍化

 

・OSIをより機能させるために必要なこと

 ✔︎テクノロジーの位置付けの説明

 ✔︎競争原理の活用

 ✔︎インタラクションの場

 ✔︎各ステークホルダー(政府、公務員、資金提供者、参加者、オーガナイザー)にとっての意義の明確化

 

コロナ禍に私が主導して開催した学生社会人座談会(通称:がくしゃか、延べ参加者数は約1500名)はまさにこのステップで進めてきた印象です。現在進行中の「大田区SDGs副業」についても同様のステップで進めていっています。アクションを進めていく中で、参加者が納得する社会的インパクトの定量化などはなかなかハードルが高く、難しいなという印象です。ただしここが活動のマグネットになるので、ここを怠ると活動の加速は見込めないので、常に優先順位を高めて進める必要があるという認識です。

  

・近年は会社は社会的責任を果たすべきという従業員からのプレッシャーがますます強まり、会社に対して実際に行動を起こす人も増えている。ここでは従業員アクティビズムがより効果的な担い手になるための手法を解説しています。

 

・そもそも従業員アクティビズムはどうやって進捗したのか、そのマクロなトレンドについて列挙。

 ✔︎働き手の期待の高まり・・・仕事を生計を立てる手段→自分の仕事に意義や目的を求めるようになってきている。

 ✔︎経営理念としてのエンパワーメント・・・従業員一人一人が当事者意識を持って組織運営を進めるという気概が高まってきている。

 ✔︎緊急性の高い社会課題・・・気候変動、水不足、基本的人権といった問題に対して企業が果たすべき役割に注目が集まってきており、自社が社会課題に対してどう向き合っているのか、自社はどうすればより良い方法でその解決に取り組めるのか、従業員が注意深く考えるようになった。

 ✔︎新しいテクノロジー・・・ソーシャルメディアの進捗で、従業員同士が情報交換をする、プロジェクトをオンラインで実行する、自社の関連情報をシェアするなどがしやすい環境が整ってきた。またそれがバイラルに広がっていくため、企業側も無視することができなくなった。

 

・従業員からの変革を進めるために従業員が用いる具体的な5つの手法

 ✔︎状況の分析・・・今がアクションすべき組織の状況なのかを細やかに分析し、キャリアに傷がつかない様な配慮を持って仕掛ける。また組織責任者で活動に賛同してくれそうな人が出てきているかを観察し、そのルートを構築しながら変革を始動する。

 ✔︎問題のフレーミング・・・組織のミッションや顧客ニーズなどに合わせて組織が問題を認識することを推進すること、自分たちの活動目標と企業型の利益を結びつけて進めること。

 ✔︎既存のプロセスや場所の活用・・・従業員が集合体となって推進するためのリアル、もしくはバーチャルな場所の確保。従業員同士が繋がり、交流し、アクションを検討するための場所が確保できないと、取り組みを推進することも難しくなる。

 ✔︎組織についての知識の活用・・・組織内の政治的な事業に関する知見をもって、影響力のあるインフルエンサーを巻き込み、セクター横断の協力体制を築くこと。この時、政治的な抵抗力を回避できるネットワークを構築できるかが肝になる。

 ✔︎ネットワークの活用・・・組織外のネットワークなどを活用して、知見を共有し合う。これを実践することで失敗確率を確実に下げることが可能。また、外部の声を活用することで効率的に内部組織を動かすこともできる様になる。

 

・管理職が果たすべき役割について。管理職は従業員アクティビズムの流れに抵抗するのではなく、うまく適応していくべき。従業員が組織と対立するのではなく、従業員のアクションが組織のミッションを加速していくように支援していく動きが求められていることが語られています。

 

・従業員アクティビズムをうまく活用している組織では、新事業のチャンスを見つける、創造的な人材を呼び込む機会を創出する、市場における良い評判を作っていくことができてきている。ビジネスリーダーが社会的利益への貢献者である地位を再度取り戻していくためにこれを活用すべきとのアドバイスで、このセクションは終えています。

 

この辺は、まさに大企業の有志団体ONE JAPANなどで取り組んできた内容そのものですね。もう少し具体事例で書き起こしする自信がある領域です。これを進める中で起こったハレーションや失敗事例も含めて可視化していきたいところです。また別の機会に言語化していきたいと思います。

 

・これまで見過ごされてきた個々人のウェルビーイングに関する洞察。ウェルビーイングプロジェクトという世界初のグローバル研究では、個々人の内面のウェルビーイングの改善が社会変化にどう影響しているのかを調査した。

 

・まだ調査の途中段階ではあるものの、個々人の内面のウェルビーイング向上が組織全体のウェルビーイングの向上にプラスの影響を与えていることがわかってきた。また社会レベルの好影響も観察されてきている。

 ✔︎個人レベルの成果・・・自己、アイデンティティ、役割

  →インナーワークの結果、自分の全体生に近づくアイデンティティの発見、失敗の恐れからの開放、レジリエンスの向上とバランスの維持などの変化がみられた。

 ✔︎組織レベルの成果・・・信頼、統合、つながり

  →インナーワークを進めることで、共感、コンパッション、感謝などの力が高まり、組織作りのための重要な素質や能力も育まれることがわかってきた。具体的には信頼しあう、弱さを隠さない、人を大切にする姿勢へのシフトが見られた。

 ✔︎セクターレベルの成果・・・オープンになる、コラボレーション、創造性

 ✔︎社会レベルの成果・・・コミュニティに根付き、新たな掛け橋を築き、コレクティブインパクトを生み出す

この辺は大企業挑戦者プログラムCHANGE by ONE JAPANなどで原体験化プログラムを進めている内容そのものだと感じました。やはり自分ごと化して、自己決定して進めるプロセスそのものに意味があり、自分自身が納得して進めるアクションにはウェルビーイングの向上もみられるし、組織への好影響もみられると感じます。CHANGEでも定量的なリサーチをしてみたい部分ですね。

 

・日本的な知識創造体としてのETICについて。社会起業家を育成するコミュニティであるETICの系譜について解説。ETICは人材育成領域、事業創出・成長支援領域、コミュニティプロデュースという3つの領域でソーシャルイノベーターを増やしてきたと語られています。

 

・ETICでは、一橋大学名誉教授の野中ゆう次郎先生が提唱する知的創造理論を実践する組織と紹介されている。知的創造理論とは下記のステップで語られています。

 ✔︎共同化・・・各プレイヤーが現場での直接経験などを通じて暗黙知を共有

 ✔︎表出化・・・共有した暗黙知を言語化し、概念化することによって形式知に変換

 ✔︎連結化・・・変換した形式知を組織内外の他の形式知と組み合わせ、体系化して新たな形式知を作り出す

 ✔︎内面化・・・一連の実践や行動を通して、各プレイヤーが新たな暗黙知を自身に取り込んでいく

 

現在、ONE Xで推進しているふるさと兼業、塩尻CxO Lab、大田区SDGs副業のような取り組みはまさにこの共同化、表出化、連結化、内面化をコミュニティを通じて行っている感じですね。今まであまり意識して進めていませんでしたが、このサイクルが加速していくようにコミュニティを設計していく必要がありそうですね。

 

・次のセクションでは、市民社会の基盤について語られている。環境問題の解決などには多くの資金が投入されているが、それのベースとなる市民社会の意思決定プロセスの改善に相対的に資金が向けられていないことに対して問題提起している。

 

・社会に最も蔓延している問題(質の高い教育、公衆衛生向上、環境保護、異文化間の理解、安全保障)は公益の問題であり、その解決に最も貢献するのは市民社会とフィランソロピー(=ウェルビーイングを目的とした利他的活動、篤志)のはず。だが、現在のフィランソロピーは市場原理で測れるようなもの(利益確保等)に偏ってきており、問題に対応する能力を発揮しきれていないのが現状。

 

これはセクションで語られている通り、公益セクターのイノベーションが加速していない根源的な原因になっている様な気がします。自治体の意思決定プロセスにおいては、市民のウェルビーイング向上に寄与する取り組みに投資されていくべきですし、そこの意思決定プロセスの整理と、地域としてのグランドデザインを進めていく必要がありそうです。ONE Xとしては大田区や塩尻市の取り組みに関わらせていただいているので、この辺りの改善に向けて働きかけていきたいですね。

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要約ここまで。後半のセクションは記載できなかったので、興味のある方はぜひ書籍を読んでいただけると嬉しいです。

ちなみに、ソーシャルイノベーションという文脈で私自身が最も注目している自治体は岡山県の西粟倉村です。この村は約1500人の人口にも関わらず、人口流入が加速しており空き家はゼロ。世界で最も注目されている社会課題解決地域だと思います。日本で顕在化してきている課題はすでに解決しており、彼らは次の課題解決に向けてアクションを進めています。ONE Xとしても関わりが深くなってきていますので、ぜひこの機会に更なる深掘りと他地域へのヒントを見出していきたいと思います。今日は書評レビューということでこのくらいで終えておきたいと思います。最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。難しめの書籍だったので硬い要約になってしまいました。もっと要約上手くなりたいですね。

 

 

 

大田区SDGs副業、始動!先行エントリー募集中!

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こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は先日リリースさせて頂いた「大田区SDGs副業」に関して、話をさせていただきます。

newsrelea.se

 

prtimes.jp

先日、大田区とONE Xで「大田区SDGs副業」を始動するプレスリリースを打たせていただきました。詳細は後日ご案内させていただきますが、国内最大級の商店街数を誇る大田区商店街、精度の高い製造技術を持つ大田区町工場、次世代イノベーションフィールドである羽田イノベーションシティ等をサスティナブルにしていくためのプロジェクトの副業募集となります。

 

プレスリリース内で大田区商店街連合会事務局長の河野さんからコメント頂いている通り、商店街は新型コロナウイルス感染拡大により、人流の減少、各種イベントの延期や中止など、コロナ前に比べて多大な影響を受けてきました。そこで、商店街・町工場全体として、アフターコロナ時代にシフトしていき、より経済的にもサスティナブルなコミュニティに変革していく必要があります。

 

また、大田区は私自身の地元である岡山県やその他の地方自治体に比べ、豊富な人的資源がある一方で、経済が発展しているが故の環境負荷も発生してしまっているのが現状です。そこで経済をより発展させていきつつ、環境負荷を低減するサスティナブルな取り組みを大田区からより強力に推進していこうということで「大田区SDGs」の取り組みをスタートさせていただきました。

 

そして、アフターコロナ時代に見合う働き方として「副業」をベースにした関わり方を用意し、大田区のより多様な関わり方にチャレンジさせて頂きました。ぜひ商店街・町工場・羽田イノベーションシティ等のサスティナブルな取り組みに興味のある方はこの機会に先行エントリーにご応募頂けると有り難いです。

forms.gle

 

新型コロナウイルス感染拡大は、強制的に人々の働き方や生き方を変化させてきたかと思います。この経済的・社会的インパクトは計り知れませんが、これを契機にして変化に対応できる人・組織・社会になるかは我々の取り組み次第だと思っています。

 

CHANGE BEFORE YOU HAVE TO.

これはジャック・ウェルチの名言ですが、変化を必要とされる前に変化しようということですね。既に時代は変化しないとサスティナブルに生きていけない社会になりつつあります。時代に対応できないものはいずれ淘汰されてしまうと思います。まだ生き残るチャンスがあるうちに対策を打っていき、生き残れる行政・社会を皆さんとと共に創り上げていくためにONE Xとしても全力で活動していこうと思います。

ぜひ、大田区の今後のプレスリリースについてもご期待ください。

Clubhouseがなぜ流行ってるのか考えてみた

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は連日話題になっているClubhouseが流行っている理由を分析しつつ、日本のスタートアップがグローバルに勝負できるヒントを探っていきたいと思います。超私見なので、話半分で読んでいただけると嬉しいです。さぁ、今日も行ってみましょう!

 

◉そもそもClubhouseってどんなアプリ?

こちらのアプリ概要と利用方法は前のプログ記事を読んで頂ければと思います。Clubhouseはリアルのナイトクラブなどで行われる体験を忠実にオンラインで導入しているサービスです。音声版Twitterなどと言われることもありますね。詳細はこちらの記事をご覧ください。

onexblog.onexxxx.com

 

◉Clubhouseはなぜ流行ってるのか?

新規事業開発では3つのWhyに応えられるかどうかが大切とよく言われているので、3つのWhyに応える形でClubhouseのサービスをチェックしていきたいと思います。

❶Why you???

なぜCEOの人がこのサービスを立ち上げたのか?って話ですね。ここは思想的な部分をみていきたいと思います。ミレニアム世代で最もよく使われている言葉の1つに、

 

YOLO=You only live once.

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というものがあります。人生一度きりだから、イマココを大切にしようっていう考え方ですね。この考え方は、ヒッピーカルチャーやマインドフルネスカルチャーに近いですよね。スティーブ・ジョブズやジャック・ドーシーが絶大な支持を集めている背景もこのカルチャーへの共感があるんでしょうね。Clubhouseの設計思想にはこのYOLOの考え方が浸透しています。具体的には、音声のアーカイブが残せなかったり、その瞬間の出会いを大切にしていたりするところがclubhouseにはあります。

 

❷Why this???

なぜこのサービスをやるのかって話ですね。今までは、若者のストレスを解放する場としてクラブ、ライブ、フェスのようなものがありましたが、コロナ禍になったことで、その機会が失われて、いわゆる、

 

セレンディピティ不足

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セレンディピティとは、ざっくりいうと偶発的なちょっとした喜びですね。オンラインになって、このような体験が不足していたところで、オンライン上のセレンディピティ体験が求められていたんだと思います。

 

❸Why now???

これは、なぜ今なのか?って話ですね。事業開発で最も重要と言われる事項ですね。上の話とも被りますが、コロナ禍になり、冬の長~いロックダウン期間を経て、偶発的な出会い不足・雑談不足が最大になったことで、サービスの導入が超スムーズになったのではないかと思っています。タイミングも絶妙でしたね。インフルエンサー的な役割の人が口コミベースで素早く広めていっているのも特徴的ですよね。みんなのペイン(深い課題)が溜まりにたまっていたタイミングだったんだと思います。

 

◉リアルフェス/ナイトクラブとClubhouseの共通点

続いて、リアルフェス/ナイトクラブとClubhouseの共通点も探っていきましょう。これらはClubhouseのルーム中で尾原さんも仰っていましたが、3つの共通点があると思います。これらは私もイベント設計等でいつも意識していることですね。

 

❶祝祭感覚

いわゆるお祭り的なパーティ感ですね。Clubhouseは初めて招待される喜びを、招待という体験に加えて、ビジュアル的に表現しています。🎉のマークがあることで、迎えられている喜びを感じることができると思います。後に話す吊り橋効果と相まって、祝祭感覚も非常に高める設計になっています。アプリに招待した人が体験をガイドすることで、迎えられている感をより演出してくれています。

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❷吊り橋効果

これは少し緊張感がある方が興奮するってやつですね。具体的には、Clubhouseには2つの吊り橋効果が設計されていると思っています。

 

A 招待者数をかなり絞っていて、招待許可が下りないので、そわそわする

B チャット欄がない&リスナーがいることで、スピーカーは程よい緊張感の中で話せる

C いつ誰が入ってくるかわからないので、少し緊張感を高めて話す

 
Aはまさにナイトクラブのエントランスの体験に近くて面白いですよね。

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B・CはナイトクラブのDJステージと観客のフロアの関係性を思い出させますね。

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これらは恐らくわざとこのような形にしているのだと思います。ナイトクラブもまさにこのような設計ですよね。なんかちょっとアングラ感、特別感があって、もう少しここにいたくなる、そんな空間設計がオンライン上でできています。

 

心理的安全性

最後は心理的安全性ですね。プロフィールは写真、名前、簡易的な紹介文の3つしか記載できないようになっています。facebookTwitterInstagramのリンクも張れないし、経歴も追加できないため、あまりマウントが取れない設計になっています。クラブでもあるようなフラットな空間づくりを心掛けているように感じました。また、❶の祝祭感覚のところでも触れましたが、アプリ導入時の設計が友人招待という形で非常に丁寧になっているので、それも心理的な安全性を担保する要因になっているのかと思います。フォローしていないとルームが表示されない工夫も良いですよね。

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◉Clubhouseのようなグローバルサービスを作るには?

Clubhouseの素晴らしいところは何と言っても、初期からグローバルに受け入れられるサービスになろうとしているところだと思います。これまでアメリカで流行っていたサービスですが、日本でもすぐに流行るように事前にデザインされているようにみえます。具体的には下記のようなポイントからそれを感じます。

 

・極力テキスト表示をせず、アイコンとビジュアルで表現する(非言語で理解)

・国ごとに異なるアルゴリズムを導入するために国入力をする部分がある

・事前に趣味嗜好、フォローする人を選ぶことで個人カスタマイズを行っている

 

日本だとガラパゴスサービスが多いので、他国に展開するときはUIやテキストメッセージ含めて、作り直す部分が多いかと思いますが、このサービスはグローバルサービスにすることを前提にアーキテクチャ(構造)を設計しているので、日本導入の際も地域カスタマイズを素早く行えるようになっていますね。今は、ぶっちゃけ一部リコメンド多すぎるなどありますが、過去の利用データをもとにして、素早い改善が行われていく設計がされていると思います。ちょうど日本導入の黎明期なので、どんどんカスタマイズが行われて改善が進んでいくと思います。この改善の過程を毎日観察していくことで多くの学びがあると思います。

 

◉日本の皆さんへの提案

ぜひこれを機に、皆さんと共にグローバルで流行るサービスの秘訣を分析しまくって、日本発のグローバルサービスを創るキッカケを作っていきたいと思いました。毎日利用しまくり、変化するアプリの変遷を観察しながら、彼らが事前設計しているアルゴリズムを解明していけると嬉しいです。日本からもこんなサービス出していきたいですよね。どんどん情報交換していきましょう!またこういったサービスを通じて、外国人との交流も増やしていきたいですね。SXSWのようなセッションもちょいちょいあって、テンション上がっています。笑 私は寝不足になるかもしれませんが、このサービスを使い倒して、今後のサービスの肝になる部分を探っていきたいと思います。

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ここまで読んで頂き感謝です。星をポチっと押して頂き、読者になるボタンも押して頂けると嬉しいです。事業・投資についてのまとめ記事はこちらに書いていますので、ぜひのぞいていってみてくださいね!では今夜もClubhouseで会いましょう!フォローお願いします〜!

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クラブハウスの利用方法基礎編はこちらからご覧ください〜! 

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音声版twitterのclubhouseって何だ?!

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は最近、巷で話題をかっさらっている音声版twitterのclubhouseについて利用した感想、今後どのような利用シーンとして広がりそうかを語っていきたいと思います!では今日も行ってみましょう!

 

◉そもそもclubhouseってどんなサービス?!

clubhouse(Alpha Exploration Co.)のCEOは共同創業者&CEOのポール・デビッソン(Paul Davison)です。2002年にスタンフォード大学を卒業、2007年 同大学院のMBAを取得したサンフランシスコ出身の起業家です。2016-2018年にはピンタレストでUIなどユティリティ部門にいたそうですね。2020年12月の時点で、1億ドル近くの価値が、 2021年1月21日、評価額は10億米ドルにまで拡大したそうです。勢いが凄まじいですね。現在は、週あたり200万人のアクティブユーザーがいるそうです。日本でもここ数日twitterのトレンドに乗る状態が続いていて、非常に話題となっています。

 

clubhouseの特徴は下記3つだと言われています。

 

❶音声UIでナイトクラブの体験を模倣している

 Ex.1 色んなテーマのルームに簡単に移動できる

 Ex.2 気になるあの子がいれば、ナンパしてクローズドルームに招待できる

❷音声は録音できず、snapchatのようにその瞬間を楽しむデザインになっている

❸リスナーは簡単にスピーカーになることができる

 

最近、クラブに行けなくて辛かったりゅうとしては、非常に嬉しい設計ですね。サービス名が示している通り、徹底的にclubhouseで起こる体験をオンライン上でも行えるようにしています。日本のユーザーは最近増えてきたばかりのようでして、スタートアップ界隈の人が多い印象がありました。

 

◉clubhouseはどうやったら使えるようになるの?

まず、clubhouseアプリはiOS限定ですので、iPhoneユーザーしか利用できない形になっています。後にアンドロイドアプリも出てくると思いますので、アンドロイドユーザーの皆さんはお待ちくださいね。汗 このアプリは現在、招待制となっていて、

 

ユーザー1人につき2人しか招待できない

 

という設計になっています。だから、twitter上でも「招待してくれませんか?」というツイートが乱立しているんですね。

 

◉clubhouseの具体的な利用手順は?

ここからはclubhouseの具体的な利用手順について解説していきますね。

STEP1

まずは、iOSのアプリをダウンロードします。

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こんな感じのアイコンなので、すぐにわかります。てか、誰ですかこれ?笑

 

STEP2

アプリを開いて、電話番号によるSMSの認証をすると下記のような画面になります。

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STEP3

友人・知人が電話番号で検索をして招待をしてくれれば参加完了です。私の場合は、大企業有志の繋がりで出会った人が招待してくれました。マジで感謝。りゅうの招待枠はすでに2つ使ってしまったので、ご容赦ください。

 

STEP4

招待が完了するとこのような画面になり、趣味嗜好に合わせたカテゴリを選ぶようになっています。それで自動的に初期にフォローする人を抽出するような形になっています。

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STEP5

入室するとこんな感じでルームに入ることができます。緑のマークはルームのオーナーです。ルームを作った人やオーナーから権限を与えられた人がこれを持つことができます。オーナーは主に2つの権限を持っています。

 

・ルームのリスナーをスピーカーにする権限

・ルームを終了する権限

 

下記の画像では全員クラッカーがついていますが、クラッカーはビギナーのマークのようです。1週間経つと自動的に消えます。「初心者には優しくしましょうね」という私みたいな人間にお得な座組みですね。笑 スピーカーになると画面上方に上がってきます。リスナーは画面の下側に表示されるようになっています。左下の赤い文字のボタンを押すとルームから退出することができます。リスナーをスピーカーにしたい場合は、スピーカーにあげたい人を長押しします。マイクのオンオフは右下のマイクボタンを押します。

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STEP6

ルームの移動は「All rooms」のボタンを押して、いきたいルームをタップするだけで行けます。めちゃくちゃシンプルですね。チャット欄もないので、会話のみに集中できるようにもなっています。これは良い面と悪い面とどちらもありそうなので、事業者側の意志を感じますね。昨日はTaku Takahashiさんや落合陽一さんのようなビッグネームの人も普通にいて、非常にレアな機会に恵まれました。なんかtwitterの初期の頃を思い出す感じですね。twitterもユーザー数が超少なくて、有名な人に普通にリプとか返せて会話もできて、テンション上がってたのを昨日のことのように思い出します。

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STEP7

ここからは応用編かもしれませんが、相互フォローをしている相手にはクローズドルームへの招待ができるようになります。いわゆるナンパに近いことをオンライン上でできるようになるわけです。笑 私は利用したことないですが、なんかワクワクとドキドキがありますね。

 

ちょっと冗長になりましたが、簡単な利用方法はこんな感じです。clubhouseとよく似たサービスでDabelっていう日本人の井口さんが開発したサービスもあります。clubhouseと比べるとチャット機能があって、相互でチャット上での会話も楽しめる設計ですね。こちらもおすすめのサービスなので、ぜひご利用になってもらえると嬉しいです。最近は音声サービス系がどんどん進化してきています。アメリカではPodcast市場が年々拡大をしていて、映像サービスに迫ってきているという噂も聞きます。今回のclubhouseもこの時流に乗っかって、どんどん広まっていきそうですよね。clubhouseはオンラインでなかなかなかった偶発性が設計されていて、セレンディピティがあって、めちゃくちゃいいっすね。

 

◉clubhouseをハックするには?!

clubhouseの特徴としてはフォローしている人のルームがどんどん表示され、レコメンドされるという特徴があるようなので、フォロワーの多い人をスピーカーに呼び込むと一気にリスナーを誘客できるようになるようです。ルームの人が多いことが良いわけではないですが、そんなハック方法もあるよ〜ということでした。笑 使い方次第でいろいろできそうですね。

 

◉clubhouseってSNSでどんな立ち位置なの?!

簡単にSNSのアイコンを顧客との関係性別に分けてプロットしてみました。日本人に馴染みのなさそうなアイコンもあるので、少し解説します。

・オレンジのアイコンはReddit(情報交換型SNS

・紫のアイコンはDiscord(こちらも情報交換型SNS/slackっぽいUI)

・黄色のアイコンはsnapchat(インスタのストーリーの機能特化型SNS

・青いアイコンはsignal(情報の暗号化して送受信するメッセンジャーアプリ)

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clubhouseは知り合いと不特定多数の間らへんのセグメントを狙ったサービスだと思います。知り合い経由で知らなかった人と出会える素敵なサービスです。まさにクラブカルチャーっぽくてめちゃくちゃいいですね。日本ではどんな感じで流行っていくのか今から非常に楽しみにしています。個人的にはdabelも応援。ご参考になれば幸いです。星の評価と読者登録をぜひお願いします。フォローお願いします!

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 Clubhouseの利用方法を書いてみたので、読んでみてください~!

 

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 Clubhouseの分析記事も書いてみたので、合わせて読んでみてください~!

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 事業・投資に関するまとめ記事はこちらからご覧くださいね!

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大田区100人カイギ登壇後に感動した話

こんにちは。ONE Xのりゅうです。今日は大田区100人カイギに登壇した話&その後に後輩から最高のコメントを頂いた話をしていきたいと思います。完全な自己満足なブログ記事です。ただただ後輩に言われたことが嬉しかったので、ここに書き留めておきます。さぁ、今日も行ってみましょう!

 

皆さんは100人カイギってイベントがあるのはご存知ですか?

 

正直言って、私は今まで興味があったものの、一度も参加せずにここまで来てしまいました。しかも参加者側ではなくて、いきなり登壇者側で参加することになりました。

 

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◉100人カイギのルールと思わしきもの

・地域・テーマごとに事務局を集めて本部から承認を得られたら開催してOK

・100人の登壇者が話したら強制的に解散

・登壇テーマなどは自由

 

おそらくこの3つしかルールはなさそうでした。この設計はマジで素晴らしいですね。100人というゴールが決まっているため、事務局メンバーも「この期間だけなら」と力を振り絞って企画・運営できるし、たぶん100人分終えたら「名残惜しい」ってなって、ほかの地域でも企画・運営したくなるデザインなんだと思います。これはサスティナブルで素晴らしい。私も今後はこういうイベント設計をしていきたいですね。

 

さて、今回の登壇者は5名。VOL.6なので、今回のイベントを終えたら30人分を消化することになるわけですね。

 

「あと、70人。あと14回しかできないじゃん!!」

 

りゅうは登壇前からすでに名残惜しくなっておりました。笑 14回開催って結構ハードですけどね。名残惜しいの方がすでに勝っています。。。私は先頭バッターでの登壇でした。いつもの通り、全力フルスイングです。10分間の登壇時間を全力でパッション込めて話しました。テーマは、

 

「パッションで大田区を元気にしたい!!」

 

これです。10分の登壇中におそらく20回は「パッション」って言ったので、事務局メンバーや参加者からは「パッションの人」ってなっていました。笑

 

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上記のグラレコ、マジで素晴らしいですよね。グラレコってなんやねんって人もいると思いますので、簡単に解説です。グラフィックレコーディングの略語でして、セミナーやプレゼンテーション、パネルディスカッションの内容を絵のようにして記録していく手法のことを言います。私のプレゼン内容を1枚の絵にまとめてくれました。グラレコを書いてくれたヤマダマナミさんには改めて感謝です。本当にありがとうございます。

 

登壇では主に下記のことを伝えました。

 

大田区との原体験

❷ライフワーク

❸地域と取り組みをしていく中で気づいたこと

大田区の皆さんと実現したいこと

 

もうグラレコみてくれたら、それでDONE!って感じなんですけど、一応解説加えておきますね。

 

大田区との原体験

→私は入社後の初めの配属は溶接事業部でして、大田区の町工場のお客様を多数持たせて頂いていました。その中には東京スカイツリーを溶接した人、東京駅の時計を製作した人など、まさに「ザ・職人」とも言えるような人と会える機会があり、その頃から大田区の職人文化には惹かれていました。時は経ち、2018年から大田区に住むようになり、よりその地域の魅力に惹かれることになりました。大田区は町工場が有名ですが、100以上ある商店街も有名です。それぞれの文化を醸し出している商店街を回るのが私の楽しみの1つでした。しかし、コロナになり、自宅周辺の工場やお店も廃業になるところが増えてきて、「自分の住まいである大田区を少しでも元気にしたい」と思うようになりました。

 

❷ライフワーク

→自分自身のライフワークは大企業の人材を地域企業や自治体と繋げて、少しでも地域創生に役立つ活動をすることです。これまでブログでも紹介してきた「ふるさと兼業」や「塩尻CxO Lab」という取り組みがそれに当たります。人はよく、

 

・People(ヒト)

・Process(プロセス)

・Place(場所)

 

このどれかを変えれば人生が変わると言われますよね。確かこれを言っていたのは大前研一さんだったと思います。

地域に一歩踏み出すことはこの3つ全てを変えるキッカケになります。今まで交流のなかったコミュニティに足を踏み入れるので、出会ったことがなかったヒトと出会えます。大抵の大企業の考え方と地域の考え方にはギャップがあるものなので、考えるプロセスの変化が起こります。さらに、地域という場所に行くことでその人の環境は大きく変わり、マインドセットを変える機会になります。だからこそ、

 

「地域に一歩踏み出そう」

 

という話をよくしています。これまで岡山、兵庫、塩尻、茨城、岐阜などでこの取り組みをしてきました。私が住んでいる大田区でもこのような取り組みを強力に推進していきたいよねという話をさせていただきました。

 

❸地域と取り組みをしていく中で気づいたこと

→地域との取り組みをしていく中で気づいたことは2つあります。

1つ目は、課題ドリブンでは、人の心はなかなか動かないってことですね。「じゃあ、何で動くのか?」という質問が飛んできそうなので、先に答えます。

 

「好き」です。

 

「この地域の社長さんの想いが好きだな。」

「この自治体職員の必死な感じに心を動かされるな。」

「この地域住民の人の想いには応えたいな」

「こんだけこの商品に想いを持って取り組んでくれてるから俺も力になりたいな」

 

ここに関わる人のことが好きだから、力になりたいとか、もっと関わりたいと思えるようになるんだと思います。この好きの根源には常に「その人の想い」があります。冒頭から言い続けているパッションってやつですね。結局人は、

 

・地域社長のパッション

自治体職員のパッション

・地域住民のパッション

・関わる人のパッション

 

これに突き動かされて、のめり込んでいくんですよね。好きって気持ちから動く活動は使命感に変わっていき、気づけば課題に愚直に向き合う人を作ると思います。塩尻や関わってきたプロジェクトでは、こういった光景を何度もみてきました。

 

大田区の皆さんと実現したいこと

→そういったこれまでの学びを経て、大田区の皆さんと実現したいことは下記ですね。

 

大田区のパッションを持つ人と繋がりたい

・パッションのある人たちとコミュニティ&事業を作っていきたい

 

大田区全体を元気にしていくためには、いくつものハードルがあるかと思いますが、パッションのある人が集まれば、それも実現できるはずと考えています。

 

情熱を持つ1人は、情熱を持たない100人に勝る

ウォルト・ディズニー

 

私は、ウォルトディズニーのこの言葉が大好きです。1人のパッションは尊いのです。だからパッションのある人と地域の変革を進めていきましょうという話をしました。結果的に非常に共感コメントを頂けたので、非常に嬉しかったですね。

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私のプレゼンテーションのあとは4名の登壇者の皆さんが話してくれました。それぞれ地域への愛に溢れたプレゼンテーションで心打たれるものでした。これだけ想いを持った人が集まる大田区はなかなか面白くなりそうです。これからが楽しみですね。

 

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◉会を終えて

会が終わった後に、事務局反省会なるものがありまして、私も登壇者としてその場に出ていました。その中で、このイベントに誘ってくれた後輩から、

 

「実はキャリアに悩んでいたときに、りゅうさんに出会い、共に色んな取り組みをしていく中で、前向きな気持ちになれるようになったんです。だからりゅうさんには感謝してます」

 

ってコメントを頂きました。正直言って、自分の活動が誰にどのくらい響いているのかなんてわかる機会はそうそうないので、カミングアウトしてくれて、泣けるほど嬉しかったです。というか泣いてました。笑

 

「俺って、人の目の色が変わる瞬間を創っていきたいとか言ってるけど、実際に何人の目の色を変えられたんだろうか」

 

って悩むこともあるのですが、昨日はマジで嬉しくて、余韻に浸らせてもらいました。笑 今後も新規事業開発、地方創生、複業推進などを通じて、人の目の色が変わる瞬間に立ち会っていきたいと思います。本当に昨夜はやる気が出ました。また頑張るんで、ご一緒させていただく皆さん、よろしくお願いしますね!最後まで読んでいただきありがとうございます。星ボタンと読者になるボタンも押してもらえると嬉しいです〜。

 

また、地域との取り組み内容などはこの辺の記事にまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね!よろしくお願いします!

◉副業が本業に活かされる時代?!

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◉いよいよ大企業人材と地域企業が共創する時代へ!

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就活生向け!最終面接の挑み方!

こんにちは。ONE Xの濱本です。今日は就活ネタです。皆さんの就活は順調でしょうか?最近Twitterなどを観ていると、

 

「第1志望の最終面接です!」
「最終まで来たけどどう伝えたらいいんやろ」
「これを通れば最終や!」

 

みたいなツイートを観る機会が増えてきました。ということで、今日は最終面接の挑み方についてのTipsをまとめておこうと思います。


皆さんは一次面接、二次面接などと最終面接の違いを説明することはできますでしょうか?「できるよん」という人はこの投稿はスルーで全然問題ありません。「え?全然わからんのやけど。」って人がいたらこの先を読んで頂ければと思います。

 

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まずは皆さん、人事担当者の気持ちになってみてください。書類選考を通して、次は一次面接。どんなことを想像しますか?何があれば、この人を二次面接、最終面接に送り出そうと思いますか??一次面接、二次面接では下記の観点をみているとよく言われます。


❶カルチャーフィットしているのか?
❷募集要項とマッチする特性があるか?
❸他の選考者に比べて秀でているものがあるか?


まぁ一般的な内容すぎるので、あんま驚きもなかったかと思います。❶〜❸で◎がつけば、人事担当者の人は上長に推薦文を書けますね。会社の風土と合っていて、今回の募集要項と合っていて、他の選考者よりもイケてる!ってことなので、とりあえず二次面接とか最終面接まで通しておこうか、って話になると思います。


では、次に人事責任者の気持ちになってみてください。一次面接、二次面接を通過して、次はいよいよ最終面接。何があれば、この人を採用しようと思いますか??
最終面接では下記の観点をみます。

 

❶カルチャーフィットしているか?
❷募集要項とマッチする特性があるか?
❸他の選考者に比べて秀でているものがあるか?
❹本当にこの人はうちが第一志望なのか?
❺この人は長く勤めてくれそうか?
❻具体的な配属イメージがあるか?
❼採用した場合、何かやらかす可能性はないか?

 

❹〜❼が追加されましたね。人を採用するということは生涯賃金ベースで3億〜6億円くらいをその人に投資することを意味します。外資は少し異なりますが、内資企業の場合は「一度採用すると、簡単に解雇することはできない。」って思いながら、慎重に採用を進めていきます。なので下記のリスクは避けたいと考えます。


❹内定を出したけど、辞退された
❺就職したけど、早期に辞職した
❻内定を出したけど、配属部署がなかった
❼就職したけど、職務規定違反で解雇した


❹〜❼はめちゃ大事な観点なので、人事責任者の人を安心させてあげる必要があります。危なっかしい人は採用しづらいですよね。笑

 

❹間違いなく第1志望の企業である
❺長期的に物事を頑張れる人である
❻企業側の採用枠に合わせて仕事の具体的なイメージができている
❼基本的な社会人ルールが守れそうである


これらを説明していく必要がありそうですね。

 

❹は特に大事なので、特出しして説明します。私がよく使っていた"本気度アピール"コメントを下記に書いておきます。これを伝えたら必ず通るわけではないですが、自分なりの本気度アピール決め台詞を作っておくと良いと思います。

 

「今日で採用活動を終えるつもりで荷物まとめてきました。」
「内定を数社もらってますが、御社が第一志望なので、ここで内定をもらえたら、他社は即座に辞退の連絡をするつもりできました。」
「(超真剣な顔で)今日は、改めて御社への想いを語らせて頂きます。」
「まだ学生の身分なので実績はありませんが、御社に必ずや価値を発揮できるよう全力で取り組んでいきます。」


人事責任者からすると、「第一志望でもないのに、なんで最終面接まで受けに来たんや。。舐めとんのか?」ってなります。ぜひ熱量を込めて話せるように、考え方などをしっかりまとめておきましょう。

 

私の場合は地方住まいだったので、大阪まで毎回出ていき、泊まり込みで就活していました。だいたい最終面接時には本気度を荷物でアピールしていました。笑 なんか宿泊用のバッグを持ってると「こいつはマジでここで就活終えようとしてるんやな。」と思うじゃないですか。言葉だけでは伝えきれないことを行動で示していました。


❺は長期的に取り組んできたことなどをエピソードベースで語れる方が良いかと思います。すぐ諦める人というイメージを作らせないことが大事です。事前にアピールできるエピソードを用意しておきましょう。もしくは学生時代頑張ったことに、その要素を入れておきましょう。


❻は最終面接の前にどんな仕事内容があって、自分が採用されたら、どんな部署でどんな職務に就く可能性があるのかをよーくインタビューして聞いておいてください。実際問題、この辺をミスると下記のようなことが起こってしまうかと思います。

 

・この部署に行きたいと言われたけど、今年はそこのポストは採用予定がないから、人的には魅力的だったけど、採用は見送った。
・その部署の採用枠はあるんだけど、そこは1人しか採用するつもりなくて、AさんとBさんを比較したら、Bさんの方が適任そうだったので、Aさんは落とさざるを得なかった。

 

自分が採用される可能性のあるポストは本当に存在するのか?そこの採用人数はある程度いて、自分が入り込む余地はあるのか、について事前に社員さんなどへ確認しておいた方が良いと思います。


❼は結構大事です。凄く優秀そうな人でも利己的な発言が多かったり、人にマウントをとるような発言をしていたり、礼儀がなってなかったりすると、採用リスクがあると判断されて落とされることがあるかと思います。最低限の社会ルールは守れそうであること、素直で真面目そうであることは、しっかりアピールをしていく必要がありそうですね。


以上、❶〜❼の観点を網羅していたら、人事責任者の人も気持ちよくあなたを推薦できます。人事責任者は常にあなたの「採用理由」を周りに説明しなければならない義務を負っているので、「あなたである理由」をしっかり伝え切るべきです。応援していますので、ぜひ頑張ってくださいね!

 

One more thing.

 

これらのことを面接で伝える上で非常に大切なコミュニケーションの方法を伝えておきます。

 

〜だと思います。
〜と考えています。
〜したいです。

 

末尾にこれらの言葉を使っている人は、自信がないように見えてしまうので、意識的に使わないようにしていきましょう。

 

〜です。
〜します。


これらを意識すると言葉一つ一つに力強さが増していき、プレゼンテーションの説得力が増してきます。もちろんわからないこと、エビデンスがないことは断定的に話すべきではないと思いますが、断定しても良い話まで弱くして話す必要はありません。ちょっとしたTipsですが、これらの末尾を意識的に変えていくことで、あなたのプレゼンテーション能力は高まっていきますので、ぜひ気をつけてみてください。

 

最後に。このような不況時の就活では、通常よりも更に企業側にとって有利な就活になりがちです。ぜひ学生が主体的に内定を取って、進路選択できるようになればと思っています。皆さん、頑張って〜!

 

就活生向けのまとめ記事はこちらに置いていますので、ぜひご覧になってみてくださいね! 

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就活生向け!雨が降ったら、傘をさす!

「雨が降ったら傘をさす」


こんにちは、ONE Xのりゅうです。今日はちょっとコラム的にコロナ禍の就活にも役立ちそうな経営者の名言を紹介させて頂きますね。これは、日本の起業家・経営者なら知らぬ人はいないであろう松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助爺の言葉です。一応私も親族が自営業で、私自身もパナソニック社員なので、この辺の言葉はよく聞きます。

画像に含まれてるかもしれへんもの:1人以上とアウトドア


さて、これはどういう意味なんでしょうか?ポイントを3つに絞って語っていきたいと思います。皆さんの就活にも役立つTipsが散りばめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。


❶事前準備が大切
→皆さんも出かける際は天気予報を観ますよね?もし、天気予報を見ない人がいたとしても今日は空が曇ってるか、晴れているかくらいは、空をみて確認しますよね?雨の日に傘をさそうと思ったら、天気の変化を事前に察知する必要があります。今回の皆さんにとっては「コロナショック」が雨みたいなもんですよね。コロナショック後に起こることを事前に察知して、就活の対策をする必要があるって話です。平時の就活と有事の就活はやり方が異なるので、早めの準備に越したことはないよね、という話です。事前準備で結果は大きく変わります。

 

❷自然体で振る舞う
→皆さんにとって、雨の日に傘をさすことは当たり前ですよね。当たり前のように準備をして、当たり前のように対応をしていく。環境の変化にできる限り無理することなく順応していく姿勢が大事だということです。好景気、不景気は繰り返します。自然の摂理なので「うわぁ、俺らだけめっちゃ損やん」とか思わず、「なんかレアな就活できるんか、ラッキーやん」くらいな気持ちで進める心持ちが大切だと思います。私もリーマンショック時の就活でしたが、採用数を絞っていたこともあり、入社してきたメンバーは優秀で面白い人ばかりでした。入社した際に面白い人に出会える確率が上がると考えて、入社後の生活を楽しみにしておきましょう。


❸コントロールできることに集中する
→天気はコントロールできません。好景気、不景気もコントロールできません。他人や企業もコントロールできません。コントロールできるのは自分のみです。就活時は自分のパフォーマンスを最大化することに集中しましょう。コントロールできないことを気にしていると、精神的に良くないです。コントロールできることだけに集中し、

 

「今ココ!」

 

に集中し、その中で最善の策を練っていく姿勢を忘れず、進めていきましょう。
「雨が降ったら傘をさす」これは経営哲学としてよく語られる文句ですが、コロナ禍の就活、そして皆さんの生き方、働き方、くらし方でも参考になるポイントが多いんじゃないでしょうか??天気、そして景気、時事のチェックを怠らず、常に時代に適応し、時代を創っていける人物になっていきましょう。私もまだまだ未熟ですが、時代を創っていく側の立場になっていけるようがんばります。皆さん、応援してます!

 

こちらに就活まとめ記事も作っているので、興味ある記事もぜひ覗いてみてください!

 

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リモートワークのコミュニケーション

皆さん、こんばんは。ONE Xのりゅうです。今日は緊急事態宣言発令に伴い、再び加速するリモートワークでのコミュニケーションの取り方についてまとめてみました。リモートワークで悩む皆さんのヒントになれば幸いです。下記は主なオフィスワークとリモートワークの比較です。

 

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この中で❸〜❹は電子化の仕組みを入れる必要があるかと思います。❶❷についてはすでに導入している企業も多いとは思いますが、コミュニケーションで苦労している部分も多いかと思いますので、これのTipsを書いていこうと思います。

 

❶自宅・カフェなどでZOOM打ち合わせ

皆さんもZOOMやTeamsでのミーティングが大幅に増えてきたかと思います。Teamsの導入は世界的にかなり加速していて、昨年5月は数千万ダウンロードだったにもかかわらず、コロナに伴うリモートワーク加速で1.3億人ユーザーまで拡大したそうです。数倍の規模感になったということですね。オンラインのミーティングはどうしても「雑談」が少なくなりがちです。これによって腹を割って話す空気が作りづらくなるという課題があります。皆さんに今日紹介したいのは「チェックイン・チェックアウト」という方式です。さて、チェックイン・チェックアウトとは何でしょうか?

 

◉チェックイン・チェックアウトとは

私自身2年ほど前から塩尻市役所のメンバーとオンラインミーティングを重ねてきており、そのときに実施していたのがチェックイン・チェックアウトという方法です。会議の最初と最後に「わざと雑談を入れる」ことでメンバーの心理的安全性を高める取り組みです。具体的にはチェックイン今の体調や気分、最近の気持ちの変化を語り、チェックアウトでは会議での気付きや心境の変化を語るイメージです。昨年はこちらの取り組みについて日本テレビのSocialという番組でも取り上げていただきました。動画も残っていますので、ぜひ下記リンクからご覧頂けると幸いです。

www.news24.jp

 

◉チェックインのポイント

・一人30秒〜1分程度で行います。

・語れる準備ができた人から立候補にて発言していくと良いでしょう。

・自分自身の名前、ニックネームを名乗り、今の気分や心境を語ります。

 もし会議で緊張している場合は、その心境も語っておくと良いでしょう。

・誰かだけが話す状態をできる限り回避し、全員に発言できる機会を儲けましょう。

 

◉チェックアウトのポイント

・こちらも一人30秒〜1分程度で行います。

・語れる準備ができた人から立候補にて発言していくと良いでしょう。

・ミーティングを通じて得た気付きや心境の変化を語りましょう。

・何か今日の次の活動に繋がりそうなこともあれば述べておきましょう。

 

チェックイン・チェックアウトの目的はあえて雑談の時間を設けることで、「心理的安全性の高い空間を作ることです。YES ANDの精神で、お互いを尊重しあい、認める工夫をしていきましょう。

 

◉会議中はYES ANDの工夫を

会議をしているとどうしても否定をしたくなる部分もあるかもしれませんが、頭ごなしに否定するのではなく、建設的な批判になるよう心がけましょう。「〜だよね、でもさ〜〜」とならぬよう「〜だよね、さらにこうすればいいんじゃないかな」等前向きに批判をして、より良い改善が行われるサポートをしていきましょう。ただただ批判するのは簡単です。批判するなら代替案を出すくらいの心持ちで進めることが大事だと思います。

 

❷Teams, Slack等で相談(ちょっとした雑談タイムを設ける)

通常の会議以外で、オフィス勤務では「ちょっといいですか?」と言うシーンがあったかと思います。リモートワークになるとこの機会が極端に減ってしまいます。なので、意図的に下記3つを導入することをお勧めします。

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◉少人数での雑談タイム

1日20〜30分でいいので、事前に何でも相談できるオンラインミーティング時間を確保しておくことをおすすめします。ちょっと聞きたい時に聴ける場があることはプロジェクトを進行していく上で必須の要素になってくると思います。定例の会議がある場合は、その前後に設置しておくことで、会議後に相談したかったことを吐き出せる場が出来上がります。ぜひこちらは導入していきましょう。

 

◉上司やプロジェクト関係者との1on1

こちらは週に1〜2回でいいので、事前にテーマを設定しない1on1タイムを設けておきましょう。上司は部下の仕事ぶりや不安なことなどを把握しておきたいはずなので、意図的にそういう場を作り、キャリアやプライベートなことも含めて相談できる機会を作っておくようにしておきましょう。

 

◉SlackやTeamsでの雑談チャンネル

こちらはSlackのチャンネルなどだとプロジェクトに関すること以外投稿してはいけないムードが流れていることもあるかと思いますが、仕事に多少関わりそうなメディア情報や業界情報、ちょっとした相談事項を「雑談チャンネル」上でできるようにしておきましょう。雑談が増えることでSlack内での発言数が多くなり、コミュニケーションが活性化していくことがよくあります。ぜひ実践しつつコミュニケーション量を増やしていきましょう。

 

以上、いかがでしたでしょうか。ちょっとした工夫でチームのパフォーマンスは大きく向上します。オンラインに慣れず、リモートワークが苦しい方も多くいらっしゃるかと思いますが、コミュニケーションの課題が解決されると一気にプロジェクトを進めやすくなります。この機会にカイゼンにトライしてみてください〜。

 

では良い週末を〜。

 

 

個人総クリエイター時代ってどういう時代?

皆さんこんばんは。ONE Xの濱本です。2021年からブログを始めると宣言したので、頑張って毎日ネタを探しています。笑 今日は「企業→個人」の流れが加速してきたよねって話を具体的に書いていこうと思います。この記事投稿のきっかけは投資系YouTuberやすさんのツイートでした。

 

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これは、コロナ禍で最も加速した変化だったと思います。2019年代も「個人が影響力を持つ時代へ」という話をよく聞くことはありましたが、ここまで影響力が拡大すると思っていた人はどのくらいいたでしょうか?実際に、インフルエンサーを抱えていない企業はどんどんマーケティングコストが膨らんでいくようになってきていると思います。各業界では具体的にどのような変化があったのでしょうか?事例を交えて語っていきます。

 

広告業界で昨年起こったこと

2020年はYouTubeをはじめとしたウェブ動画の利用者数・投稿者数が圧倒的に伸びた年でした。Netflix、ROKU、ディズニープラス、TikTokなどのコロナ後の上昇率は凄まじいものがありました。余談ですが、ディズニープラスは直近の月額利用者数1.2億人だそうです。笑 マジで半端ないわ。汗

月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

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上記はグーグルが公開しているYouTubeに関する定量的な数字です。これは、企業の広告収入が新聞・テレビからYouTuberなどの個人へ移動していることを意味していますね。図示すると下記のような感じでしょうか。これまでは広告代理店、タレント事務所、テレビ局、タレントなどの関係者で広告収入を分配していましたが、ウェブ動画の場合は、YouTubeとYouTuberのみで分配するので、視聴者数が伸びれば、広告収入も大きくなるという仕組みです。特に昨年はタレントのYouTube進出も目立った年だったかと思います。f:id:ONEX:20210103193606p:plain

最近は、フィットネス・株式投資・不動産投資・ビジネススキルなどのYouTuberも増えてきています。冒頭にもありましたが、「XX証券のアナリストよりも、YouTuberの◯◯さんの方が信用できるよね」という話も出てきています。どうしても証券会社サイドの意見は個人との利害関係が生じそうに感じるが、YouTuberの意見は(スポンサー案件出ない限り)第三者的フラットな意見を得られるという期待があることもこれを後押ししていると言えそうです。

私個人としては、先日の逃げ恥やM-1のように素晴らしいコンテンツもまだまだあると思いますし、日本人の大部分はテレビ視聴者だと思いますので、引き続きテレビ業界にも期待したいと思っています。

 

マーケティング業界で昨年起こったこと

似たような話になるかもしれませんが、SNSYouTubeTikTokで活躍するインフルエンサーを活用したマーケティングを進める事業者がかなり増えてきました。スタートアップ起業家の皆さんの中には自らがインフルエンサーとなって、マーケティングコストを大幅に削減しながら、事業拡大を進めるモデルも増えてきたように思います。例えば、マコなり社長は自らがYouTuberとなり、「Tech Camp」という事業の認知拡大を進めていました。恐らく他の事業者が推進するよりずっと安いマーケティングコストで認知拡大を図ることができたのではないかと思います。もちろんそのためのYouTubeコンテンツ制作コストはなかなかのものだったと思います。

www.youtube.com

ロコンドについては賛否両論ありますが、YouTuberのヒカル、門りょう、てんちむなどを活用したマーケティングを展開し、これまでロコンドがリーチできていなかった幅広い層へのアプローチができたと思っています。広告の主軸をYouTubeにしたことで広告費用も大幅に削ることができたようです。これはテレビ業界からの批判がきそうな内容ですね。笑

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ロコンド決算説明資料より

https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/2021%E5%B9%B42%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E7%AC%AC2%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

 

 

◉アーティスト業界で昨年起こったこと

釈迦に説法ではございますが、昨年はYouTubeTikTok、17Liveなどをキッカケにブレイクしたアーティストが増えてきた印象がありますね。YOASOBI「夜に駆ける」の幾田りら(ikura)はストリーミング再生で1億回再生を達成し、一気に話題になりました。YouTubeも気づけば、7000万回再生達成ですね。笑 凄すぎる。最近は、TikTokをキッカケに有名になる若手ダンサー、スノーボーダーなども出てきています。以前は、タレントマネジメント事務所や芸能プロダクションのみに頼る形になっていたかと思いますが、個人がインフルエンサーになることで、アーティストの成功ストーリーが広がってきているような気がします。

www.youtube.com

 

◉個人や企業の情報収集に関して昨年起こったこと

昔は一つ一つの情報を得るのに、かなりの時間と労力をかけていましたが、個人全員が発信者になる時代に移行してきたことで、「無料で要約された良質な情報が簡単に手に入る」ようになってきました。これは本当に画期的なことで、

 

Aさんの発信情報をBさんが要約し、更にそれをCさんが要約する

 

といった要約の繰り返しが行われる現象が起きてきており、欲しい情報が今まで以上にずーっと簡単に手に入るようになりました。今後もこの流れは加速していくと思います。インターネットの本質的な価値は、情報の取得コストが圧倒的に安くなることだと言われていますが、2020年はその流れが凄まじい勢いで加速しましたね。

 

ここまで述べた通り今後は一層の個人の影響力↑情報コスト↓が進みそうです。この波には乗っていきたいですね。

2021年以降に起こりそうな変化の話

皆さん、明けましておめでとうございます。ONE Xのりゅうです。今日は2021年以降に起こりそうな変化の話をしたいと思います。以下の内容は、あくまで個人的な見解ですので、ご容赦ください。昨年は皆さんご存知のように新型コロナ(COVID-19)が世界中に感染拡大し、日常生活を大きく変えてしまいました。コロナの影響で日常生活、働き方、公共システム、趣味など全ての領域において、見直しを図らなければならない状況になったかと思います。下記画像はほんの一部ではございますが、コロナ前後での変化と拡大してきたプロダクト・サービス事例をまとめてみました。

 

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私は海外旅行や音楽フェスが大好きなので、自分自身の趣味を全否定されたような気持ちになり、非常に辛い1年でした。しかしながら、嘆いていてもしょうがないので、

 

「オンラインでどこまで感動体験を創れるのか」

 

というチャレンジをしてきた年でもありました。2020年は社外において下記4つの取り組みを進めてきました。

❶市役所特任CxO取り組み(地域での新たな複業の形模索)

❷ふるさと兼業(地域と人材を結ぶサービス)

学生社会人座談会

❹大企業挑戦者支援プログラムCHANGE by ONE JAPAN

ONE Xとして取り組んできたのは❶❷ですね。2020年、働き方の変化を感じた人は私以外にも多くいたのではないでしょうか?もう少しマクロにこれまでの変化と現状起こっている課題をみていきましょう。その前にこの変化を予言し、対策を促していた方がいましたのでこの動画をご覧ください。

www.ted.com

ビルゲイツ、さすがですね。彼のプレゼンの中でもデジタル技術を活用した感染状況の可視化、バイオ系のプロセスイノベーションの話などが出てきています。世界レベルのイノベーターの視座は凄まじいなと感じます。 私なりに現状課題を整理してみました。

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この切り口はインキュベイトファンド社のレポートを参考にさせて頂いております。

note.com

❶医療

まず、医療領域。コロナ患者対応に伴う様々な課題が顕在化してきております。これはオンライン診療を加速すると共に、ワクチン開発のための周辺技術のイノベーションを加速していると思います。

◉製薬プロセスイノベーション

例えば、ワクチン開発のために、製薬領域におけるプロセスイノベーションが起こっており、少ないサンプル数で大量の検査を加速試験で実施できる技術が開発されてきています。RNAやDNAのカスタマイズを行うことで圧倒的に開発プロセスを短縮するスタートアップも増えてきています。製薬領域は、コロナをきっかけに現在進行形で大きなイノベーションが起こっている領域と言えそうです。

◉オンライン診療・服薬

日本医師会が反対していたオンライン診療領域も加速してきています。国内だとメドレーやリンクウェルのようなスタートアップが急激な事業拡大をしていると思います。海外では処方箋をもらう薬をより安い薬局から手に入れるGoodRXというサービスが出てきています。またオンライン服薬領域ではアマゾンのような大手テクノロジー会社の参入も進んできているようです。この辺りは今後も注視していきたい領域です。

◉オンライン手術

5Gの進化やセンサ技術の拡大で最も進化してきそうなのがオンライン手術(遠隔手術)の領域だと思います。特に日本において、この領域の進化は必須だと思います。日本の過疎化した地域のインフラコストは1000万円/人を超えてきているそうです。都市部に住む人は数百万円前半/人ということを考えると生きるためのコストが2〜5倍くらいかかっている計算になります。そのコストを負担しているのは都市部の人たちの税金なので、どこかのタイミングでインフラコストの見直しは図っていく必要がありそうです。過疎化地域は高齢者も多く、医療コストが支配的だと思いますので、オンライン手術の需要が今後一層高まってくるように感じます。

 

❷公共インフラ

次に公共インフラです。中央省庁では新たに「デジタル庁」が新設されて行政のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)が進められていっています。

◉行政情報の活用サービス

今後は、紙で保管するのは論外、PDF保管もデータ戦略上ありえないよねという流れが出てくると思います。基本的にはリアルタイムでデータを活用&更新できるようにするためにスプレッドシートでの管理&運用が推奨され、そういったデータを活用したビジネスが加速していくと思います。そういった取り組みでは比較的「会津若松」が進んでいる印象があります。公共データを全て民間が活用できるようにしていて、民間のデータ活用施策の支援を行えています。民間からの申請の処理も全てオンライン上で完結するシステムの導入が進んできそうです。これが広がる必要条件としてマイナンバーの導入があると思いますので、そこは政府の皆さんの導入施策に期待したいです。

クラウド型の行政サービス(オンライン署名等)

行政サービスはこれまでオンプレミスというそれぞれの自治体ごとにシステム開発をしていた流れがあったかと思いますが、今後はクラウド型に切り替わっていくと思います。代表的なサービスがオンライン署名のサービスです。クラウドサインやドキュサイン といったサービスが民間企業だけでなく、地方自治体にも導入されていくことで地域差のないユーザー体験が実現していくと思います。今後は区民、市民向けの窓口サービスもクラウド化していく可能性があると思っています。

再生可能エネルギーの推進

見出しをみて「コロナ関係ないやん」って思った方も多いかと思いますが、公共インフラ系でこの話題を外すことはできないと思い、あえて載せました。昨年、菅首相の所信表明でもカーボンニュートラル(以下、CN)の話題がありました。

www.kantei.go.jp

複数の有識者から「地球温暖化の加速に伴って、地球環境の変化が起こり、今まで眠っていた感染症・ウイルスが出てきてしまうだろう」と言われています。今回のコロナウイルスがこれに直接影響しているかはわかりませんが、コロナのようなパンデミックのリスクは地球温暖化によって拡大する可能性がある様です。そのため、化石燃料を使用しないシステムの導入が世界レベルで加速していくと思います。再生可能エネルギーを社会に導入していくためには、様々な課題があります。例えば、電力を安定的に導入できない、EVが普及してくると絶対的に使用電力が足りないなどです。ここはエネルギーのマネジメントシステムや蓄電池など保存系の技術の革新によって、支えられていくと思います。

 

❸金融

◉融資のDX

コロナショックのような有事の時に円滑に政府から民間企業へ融資が行われるエコシステムを作っていく必要があります。従来の融資手法では、企業倒産リスクを軽減することができず、実際に潰れるべきではない会社まで潰れてしまう現象が起こっていました。これは今後変わってくる可能性があります。例えば、リクルートAirレジやスクエア社のSquareなどがそれにあたると思います。店舗や工場などのPOSシステムの履歴データを元に融資判断を行うという流れです。今後は取引企業の履歴なども紐付けされていき、信用力が従来の財務の側面だけでなく、多面的な評価ができるようになると思います。上段でも増えた環境対応なども融資の際の評価軸として加わる可能性は高いと思います。更にいうと、UBER EATSなどの配送情報、スタートアップ企業「バカン」の空き状況可視化サービスの情報なども融資に関する情報として取り扱える可能性がありそうだと思っています。

◉世界基軸通貨の変化

現在の世界基軸通貨はドルです。これは2021年現在、揺るぎない事実かと思います。しかし、これからも世界基軸通貨であり続けるかどうかはわかりません。コロナ対策のために世界では約2000兆円の紙幣が刷られました。その影響で相対的に株価、不動産、金などの資産と言われるものの価値は上昇しました。最近ではデジタルゴールドと言われる「ビットコイン」の資産価値も上がってきています。コロナ対策が行われ続ける限りこの流れは変わらないと思います。新興国では通貨の価値が落ちすぎて、紙切れ同然になってしまっているところもございます。いわゆるスーパーインフレという状態です。これらの国にいる資産家は金やビットコインなどに資金を移すことで資産を守っています。ドルではなく、ビットコインに移しているのが注目のポイントです。

世界基軸通貨が今後何になるかというのは非常に色んな意見があり、面白い領域だと思います。候補は以下の3つかと思っています。

❶デジタル人民元

中国はデジタル人民元を急速に普及させることで、世界基軸通貨を元にしようとしていると思います。具体的にはアリババやテンセントなどの企業をほぼ国有化することで、デジタル決済の領域をより国のコントロール化において、デジタル人民元普及のドライバーに使うことで、世界の通貨の重力を変えていこうとしている様に思います。この流れは要注目だと思います。

facebookのLibra

2つ目はfacebook社が推進しようとしている仮想通貨「Libra(以下、リブラ)」である。当初は複数の主要通貨(USD/EUR/GBP/JPY)を担保として、新規通貨を発行する予定だったが、規制当局にNOを突きつけられて作戦変更を余儀なくされていました。2021年1月に発行との報道もある新リブラはドルを担保にして新規通貨を発行する予定の様です。facebook社はグローバルでなんと56億人のサービス利用者がいるとも言われているので、彼らが通貨発行を行うと本当に世界基軸通貨になる可能性はあるかもしれないと思っています。

ビットコイン

3つ目はビットコインです。ビットコインについては2年前のバブル崩壊もあり、投機商品とみている人も多いのは事実だと思います。しかしながら、この2年間でだいぶ信頼性が高まった資産と言えると思います。米国の名だたる機関投資家ビットコイン保有を表明し、PayPal社のVenmo、Square社のCashAppでビットコインの取り扱いが開始され、利用者ほとんどが少量のビットコインを必ず保有する方式を取ったことで、安全資産としての位置付けのみならず、決済手段としての位置付けも高まってきたと思います。また今年はCoinbaseのIPOも予定されており、彼らが新規上場を果たすとSECなどの米国規制当局の信頼も担保した通貨としての位置付けを確保することになり、一層信用力の高い通貨になる可能性があると思います。

 

個人的にはビットコインが最も世界基軸通貨に近いのではないかと思っています。理由は思想的なものです。ビットコインは「分散型通貨」と言われていて、アンチ中央集権の象徴としての位置付けも強かったです。デジタル人民元もリブラも中央集権であることに変わりはないので、そういった意味でビットコインを支持する人が増えていくような気がしています。ツイッター社、スクエア社CEOのジャック・ドーシーやテスラ社のイーロン・マスクビットコインを好意的に捉えているのも注目のポイントです。ビットコインの欠点はマイニングコストが高いことです。電力消費も凄いので、そこの技術革新が行われていくのではと思います。そういった意味でビットコインからハードフォークしたライトコインにも注目しています。

 

❹娯楽

次は娯楽です。音楽フェス大好きな私にとって、フェスに一度も参加しない衝撃的な年でした。大好きなフジロックYouTubeのオンラインライブ配信となり、スパチャでめちゃくちゃお金を突っ込んだのも良い思い出です。さて、これについても語っていきます。

◉ライヴの新たな形を提示したサービス

まず、注目すべきはサザンオールスターズ、B'z、嵐といった超有名どころのアーティストがオンラインライヴを実施して大成功したところです。彼らはオンラインライヴのメリットである「何人動員しても動員コストがかからない」という特徴をフルに活かして、ライヴを実施しました。結果は皆さんご存知の通り大成功だったようです。2021年はこのような形のライヴがより多くなっていくと同時に、オンラインの中での感動体験設計のために色んなサービスが世の中に出てくると思います。Fortniteや荒野行動などのゲームとのコラボも注目ですよね。ゲーム内でもう一人の自分を動かしていくレディープレイヤーワンやマトリックスのような世界が現実になりつつありますね。

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クラウド型サービスの進化

次は、クラウド型サービスの進化ですね。その代表格はNeflix、YouTubeTikTokだと思います。これはカテゴリを主に2つに分けられると思います。

・ストック型

NetflixYouTubeなどで従来からある編集された動画を撮って、それをアップロードしていくタイプのものです。2020年はYouTuberの配信側の人口がめちゃくちゃ増えて、カテゴリごとに主要なプレイヤーが分かれてきている印象です。著名なYouTuberも視聴回数が上がってこなくなったと嘆いている人も増えてきています。これまでオフラインで体験設計をしていたディズニーやスポーツ関連の人たちもこの領域に入ってきました。ディズニープラスやFUBO TVなどです。版権の影響でオンラインに参入しにくかった領域のプレイヤーも続々と参戦していきているので、2021年はさらにここの領域が拡大していくと思います。またこういったサービスをハード面で支えるROKUのようなサービスも今後は一層拡大していくと思います。

ライブ配信

これも言わずもがなですが、17Live、YouTube Live、TikTok Live、インスタライブなどライヴ型&投げ銭タイプの配信サービスが増えてきました。この領域の音声サービスも続々と出てきていますね。中国ではあたり前のように進められているライヴコマース系もそろそろ日本でも始まってくるんじゃないかと思っています。この領域は売り方の変革にも繋がってくるので、今後地域企業の皆さんも要注目ですね。

◉ライヴの一体感を味わうサービス

今年はオリンピック・パラリンピックがあるので、観客の声援、選手への応援などがオンラインでも手触り感のある形で届いていくサービスが進んでくると思います。この辺は色んなコミュニティで色んなアイディアを聞くことがあるので、今後注目していきたいポイントですね。

 

❺仕事

最後は仕事の領域です。ここは非常に自分自身大きな変化がありました。2020年は3月以降殆ど出社することはありませんでした。在宅勤務でここまでほぼ全ての業務を遂行しました。世界ではWork From Home(WFH)というワードが流行り、株式市場ではよくWFH銘柄と言われることもありましたね。仕事をしていて感じるのは下記3つの課題です。

・オンライン化に伴うセキュリティの課題

・オンラインのみのチーミングの課題

・在宅に伴う多様な働き方への対応課題

それぞれの課題に合わせて語っていきたいと思います。

◉在宅勤務のセキュリティ

在宅勤務に伴い、セキュリティの課題が多方面で発生していたかと思います。それをサポートするサービスであるクラウドストライク、ジィースケーラー、OKTAなどのサービスが一気に世界に広まって印象があります。これまでのオンプレミス型のセキュリティではなく、クラウド型のサイバーセキュリティサービスの需要が急激に高まり、一気に広まっていきました。この流れは在宅勤務者が減ったとしても一定数の需要が残り続けますし、導入へのハードルが非常に低いサービスばかりなので、これからも使われ続けると思います。

◉オンラインでのチームワーク系サービス

これは私自身、本業を進める中で最も苦労したもところです。やはり初めて一緒に仕事を進める人とリアルで会ったことがない場合、信頼関係構築にすごく時間がかかるし、腹割って話すのが非常に難しいと感じました。こういったチームワーク、組織コミットメント向上のためのツール群が今後は増えていくと思います。国内勢ですとUnipos、Wevox、ハピネスメーカーなどのサービスがございますが、戦国時代の様相ですね。非常に面白い領域になってくると思います。ちなみにZOOM、Slackなどのコミュニケーションツールの進化も起こってくると思います。今は使いやすいけど、未完成な状況だと思います。ここのユーザー体験の進化が起こることで、一気にチーム力を高めやすい環境が整う可能性もあります。

◉多様な働き方についてのサービス

在宅勤務になったことで、移動時間が短縮されて、隙間時間を本業の業務や複業などに充てられるようになってきました。グローバルではフリーランス向けにFiverrというサービスが急速に拡大しています。このサービスはECでモノを購入するかのように仕事を受けようというコンセプトでサービス設計されています。世界中の人たちと仕事を進められるサービスです。これからの働き方に即したサービスとして今後も伸びていくと思っています。

https://www.fiverr.com/

日本でもクラウドワークス、ふるさと兼業、SOKUDANなど複業・兼業サービスが急速に拡大しているという話を聞くことが多くありました。我々ONE Xとしても「ふるさと兼業」「塩尻CxO Lab」の企画・運営を進めていくことで、複業が日本国内でも進んできていることを実感する機会が多くありました。

furusatokengyo.jp

shiojiricxolab.onexxxx.com

塩尻市は実際に、国内のプロフェッショナル人材を市役所の特任CxOとして採用するという手法で民間人材を巻き込んでいきました。これは2020年のワークストーリーアワード大賞を受賞し、今後もこのような座組みが全国で増えていくことを感じさせる良い流れですね。国内大手企業ではヤフーが100人以上の複業人材を受け入れる求人募集を行っていました。複業は受け入れ企業とのマッチングが難しいという課題もあります・これは、複業人材と受け入れ企業を結ぶコーディネータ的な役割の人材が増えていくことで、複業の一層の促進が進んでいくと考えています。実際に「ふるさと兼業」はそこの課題を克服しながら、サービスの拡大を図っています。

www.nikkei.com

日本では「自分の社内スキルが社外で活かせるかわからない」という人が多く複業が進まない現状があります。日本の大企業・中堅企業にいると下記課題を誰もが感じたことが一度はあるかと思います。

 

・企業内の価値観に固定化されてしまう

・外と情報を取得するのが億劫になる(コンサルに頼るばかり)

・部分的な業務しかしないため実力に自信がつかない

・社内調整ばかりで現場の顧客の課題に向き合いづらい

 

これらは、現場で実際に起こっている人たちの声をもとにしたものです。私自身、これはスキルの可視化と一歩踏み出す機会の創出で解決される場合が多いと感じています。ONE Xでは「シゴトの掛け算で世の中の変革を加速する」というコンセプトを掲げ、これらの課題を解決する大企業向け複業推進サービス「JOB HASH」というサービスを立ち上げました。

jobhash.onexxxx.com

これからの時代は複業で新たな気付き・原体験を積み重ねつつ、それを本業に活かしていくというサイクルが形成されていくと思います。働き方がより多様化し、共創によって事業が開発されていく世の中になると思いますし、それを促進するためのサービスを世の中に出していきたいです。ぜひこちらについては応援をお願いします。企業人事、企業内新規事業開発責任者の皆さんはぜひJOB HASHのサービストライアルをご検討下さい。

 

少し最後は宣伝チックになってしまいましたが、以上が2021年以降に起こるであろう変化の話でした。2020年は「課題に溢れる年」でした。2021年は「課題を解決するサービスに溢れる年」にしていきたいですね。皆さんと事業創造を進められることを楽しみにしています。